ORUMOK RECORDS(オルモックレコーズ)は、パイオニアLDCのレコードレーベルのひとつ。
概要
小室哲哉プロデュースによるアーティスト用として使用。1995年設置。第一弾CDは華原朋美のデビュー・シングル「keep yourself alive」。レーベル名称である「ORUMOK」とは、「KOMURO」(コムロ=小室)を逆さ読みしたもの。
レーベルの趣旨は「CD売上至上主義ではなく、CD・レーザーディスク・VHS・SDメモリーカードといったハード面を駆使して、映像とシンクロした総合的なパッケージでも勝負できる音楽を生み出す」[1]「TRFの様にデビューからミリオンアーティストに至るまでのアーティストのトータルなサクセス・ストーリーを通して、『成功へのマニュアル』を現実化させるべく展開し、同世代の若者達へ同じ世代のアーティストが発信する『夢への実現化への夢』を与える」[2]「1から10まで好き勝手やれる環境を作る」「アーティストになりたい若い世代が自分の制作した作品をプロモーションできる機会を持たせたい」「僕とアーティストの意向をミュージック・ビデオで忠実に再現し、ストレートにイメージをユーザーに伝え、テレビ番組とアーティストのギャップを埋めることにより、アーティストのイメージダウンを防ぐ」[3]ことをコンセプトにしている。
著作権に関しては音源制作のみならず、原盤権・直接販売権・パブリシティ権まで、ORUMOK側に権限のあるプロデュース契約が結ばれ、小室に通常では1~2%の契約より上の5%の著作権印税が直接支払われた[4]。
華原朋美・dosに関してはデビュー時からテレビ番組・CMのブッキングを含めたプロモーションをバーニングパブリッシャーズに任せていたので、音楽出版権の50%をバーニングに渡している[4]。
本レーベルの作品は、香港・台湾ではロックレコード系列の"魔岩唱片"(Magicstone Records)よりCDとカセットテープの2形態で発売されていた。
1998年にメディアファクトリーと提携し「factoryorumok」を設立するが、2001年に活動を中止する。
過去所属アーティスト
脚注
出典
- ^ ダイヤモンド社刊『FM STATION』1995年10月5日号12Pより。
- ^ ソニー・マガジンズ刊『Klavitz』1995年10月号「小室哲哉 新プロジェクト発足 その名も“ORUMOK RECORDS”」14Pより。
- ^ 集英社刊「Bart」1995年10月23日号「『ジャングル』の次、インターネットの世界へ」48-49Pより。
- ^ a b 講談社刊『Views』1996年8月号「“小室哲哉利権” 500億円に食らいついた音楽ビジネスの『巨人』」pp.28-29,34-35より。
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