1997年1月にリリースされたMac OS 7.6は初めて正式にMac OSという名を名乗った。これはMacintosh互換機の発売により、Appleが発売するMacintoshのハードウェアと、Appleのみならず互換機メーカーも搭載するOSとを明確に区別する必要が生じたためであった。
互換機の終焉とその後
1997年にスティーブ・ジョブズがAppleに復帰すると、互換機は市場の成長に寄与しないばかりか、むしろApple製Macintoshの競争相手になっているとして、同年7月発売のMac OS 8は他社へのライセンス供給を行わないことを表明し、互換機戦略は撤回された。これにより、互換機メーカーは、パーソナルコンピュータ市場からの撤退や、PC/AT互換機への方向転換を余儀なくされた。互換機最大手のパワーコンピューティングは同年9月にAppleに買収された[3]。Macintosh互換機の製造は、1998年12月末までにすべて打ち切られ、Mac OSを搭載するパーソナルコンピュータは再びAppleのみから発売されることになった。
2008年4月、米国サイスターより「EFI V8エミュレータを搭載し、Mac OS Xが動作する互換機が発表される[4]が、Appleのライセンスを受けていない不正な互換機であり、動作にはいくつかの不具合が報告され[5][リンク切れ]ている。2009年12月にはAppleとの和解(サイスターが著作権侵害を認め267万ドル以上の賠償金を支払うというもの)を受けて販売が中止された。