MMPVMMPV(Medium Mine Protected Vehicle、中型地雷防護車両)は、アメリカ陸軍によって進められている、対地雷性能を持った装輪装甲車調達プログラムの名称である。アメリカ海兵隊で進められているMRAP(Mine Resistant Ambush Protected、耐地雷・伏撃防護装甲車)計画と類似する内容である。 概要MMPV計画はアメリカ陸軍により進められている装輪装甲車の開発/調達計画の一つである。目的は、地雷や爆発物処理を行う工兵部隊や爆発物処理班が危険地域での活動(移動や処理そのもの)を安全に行えるよう、地雷やIEDなどの爆発物から乗員を防護する性能を持った装輪装甲車を調達することである[1]。アメリカ陸軍の広報官によれば、「陸軍のMMPV計画と海兵隊のMRAP計画が分かれており、細かい要求仕様や計画のスケジュールが異なるのは、調達戦略や性能の取捨選択が異なるからであるが、要求される装備品の性能そのものという観点で言えば、両者はほぼ同等の内容である」との事である[2]。 イラク戦争後の駐留期に地雷やIEDによる被害が多発したことからこの種の装甲車の取得が急がれる事になり、MRAP計画の方が進んでいたことから、アメリカ陸軍も海兵隊のMRAP計画に基づく車両選定・調達を行い、部隊配備・運用している。しかしながらMMPV計画もキャンセルされたわけではなく、2007年にはMMPVの車種としてRG-33が選定され、導入契約が結ばれた[3]。 要求仕様戦車・車両研究開発技術センター(Tank Automotive Research, Development and Engineering Center,TARDEC)により提示されているMMPVの要求仕様は以下のような内容である[4]。
車種選定2007年12月、BAEシステムズの製造するRG-33がMMPV計画に適合する車種として選定された[3]。約22億USドルの予算で2,500両のRG-33の導入契約が結ばれ、2015年末頃までにアメリカ陸軍の工兵部隊、爆発物処理部隊に部隊配備される予定である[5]。 2008年4月には1億3,200万USドルで179両が発注され[5]、2008年5月~8月に最初のテスト車両9両が納入された[3]。 脚注
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