Linux-VServer
Linux-VServer は、LinuxカーネルにOSレベルの仮想化機能を追加することで実装されたバーチャル・プライベート・サーバ。オープンソースソフトウェアとして開発・配布されており、GNU General Public License (GPL) でライセンスされている。 概要プロジェクトの創始者は Jacques Gélinas。現在はオーストラリアの Herbert Pötzl が保守しており、負荷分散の実装を行っている Linux Virtual Server プロジェクトとは無関係である。 Linux-VServer はjail機構であり、コンピュータシステムの各種リソース(ファイルシステム、CPU時間、ネットワークアドレス、メモリなど)をセキュアに分割でき、プロセスは自身の存在するパーティション以外に対してDoS攻撃の影響を与えることができない。 各パーティションを「セキュリティコンテキスト」と呼び、その中で動作する仮想化されたシステムを「バーチャル・プライベート・サーバ」と呼ぶ。セキュリティコンテキストに下降するための chroot のようなユーティリティが用意されている。バーチャル・プライベート・サーバのブートは、単に新しいセキュリティコンテキスト内で init を起動すればよい。同様にシャットダウンするには、そのセキュリティコンテキスト内の全プロセスを停止すればよい。各コンテキストでLinuxディストリビューションを修正なしでブート可能であり、Debian や Fedora Core を並行動作させることができる。 バーチャル・プライベート・サーバは一般にWebホスティングサービスに利用され、顧客アカウントの分離、リソースのプーリング、潜在的セキュリティ違反の封じ込めなどに有効である。インストールにあたって領域を節約するため、各バーチャル・サーバのファイルシステムは「テンプレート」ファイルシステムのコピーオンライト型ハードリンクのツリーとして構築される。そのハードリンクはファイルシステムの特殊な属性付きであり、書き込み時にセキュアかつ透過的にファイルの実際のコピーに置換される。 同様の仮想化機構OSレベルの仮想化技術の他の実装としては、OpenVZ、Parallels Virtuozzo Containers、FreeBSD jail 機構、Solaris Containers、FreeVPS(Linux-VServer から初期にフォーク)などがある。 利点
欠点
外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia