LOVIN' YOU (山下久美子の曲)
「LOVIN' YOU」(ラヴィン・ユー)は、1983年12月1日に、日本コロムビアからリリースされた山下久美子の9枚目のシングル。 作品概要
制作山下のディレクターだった福岡智彦は、年内にはシングルでも出しておきたいと思っていたところ、当時ヒットしていたポリスの「見つめていたい」をヒントに「クリスマスシーズンに、8ビートでしみじみと胸に染みるようなラブソングがいいのでは」と発案し、当楽曲の制作に至った[1]。 そこで、同年にリリースされたアルバム『Sophia』のサウンドプロデュースを担当した、ヒュー・マクラッケンに作曲を依頼したところ、快く引き受けてくれたという[1]。だが、福岡はマクラッケンが手掛けた楽曲を聴いたことがなかったため、押さえとして大沢誉志幸にも作曲の依頼をした[1]。 福岡のもとに、デモテープが届いたものの「どちらの曲もヒットポテンシャルは少ない」と思ったという。福岡は、どちらかと言うと大沢の曲のほうがいいとは感じていたが、マクラッケンの曲との差は決して大きいとはと思わなかったため、山下とも相談した上で、マクラッケンの曲を採用することになったという。 余談だが、大沢が持ってきたデモテープは、当初「凍てついたラリー」というタイトルで、他のミュージシャンに提供する目的で作られた曲だった。当初は、鈴木ヒロミツのもとに渡ったもののボツとなったものが、山下のところに手渡った[2]。だが、前述のとおり最終的にはボツとなったため、鈴木雅之のもとに手渡った。だが、鈴木が曲を歌う気配が一向に無かったため、大沢の手元に戻り、自身の楽曲として発表したものが「そして僕は途方に暮れる」である[1][2]。 山下のシングル曲では唯一、三浦徳子が作詞を、大村雅朗が編曲を担当した。大村に編曲を依頼したのは、福岡が当時好きなアレンジャーが大村だったためだったが、三浦に作詞を依頼した経緯に関しては、全く覚えていないという[1]。 収録曲
脚注注釈脚注
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