KTM-23
KTM-23(ロシア語: КТМ-23)は、ロシア連邦の輸送用機器メーカーのウスチ=カタフスキー車両製造工場が展開する路面電車車両。車体の一部の床上高さを下げた部分超低床電車で、71-623という形式番号も有する[1][2][3][4]。 概要ウスチ=カタフスキー車両製造工場が2006年に製造した、同社初の部分超低床電車(3車体連接車)であるKTM-30(71-630)を基に開発された、1両でも運行可能な片運転台のボギー車(単車)。流線形の前面のカバー内部や後方には連結器が設置されており、総括制御による連結運転も可能である[1][2][3][4]。 車体中央部、全体の40 %が床上高さ370 mmの低床構造となっており、幅が広い両開き扉(プラグドア)が設置されている他下部には車椅子利用客向けのスロープが収納され、バリアフリーや乗客の乗降速度の向上が図られている。また、動力台車が存在する箇所はステップを介する必要がある高床構造となっているが、小型の主電動機や小径車輪を用いる事で床上高さを760 mmに抑えている。車内照明には蛍光灯が用いられ、空調装置は暖房および強制換気に対応している[1][2][3][4]。 回転軸を有する動力台車は軸ばねや枕ばねが設置され、状態が悪い軌道上でも振動や騒音が抑えられる。この台車に2基設置されている主電動機には信頼性の高さやメンテナンスの容易さ、小型化に適した誘導電動機が使われており、駆動方式には並行カルダン駆動方式が採用されている。制動装置は電力を回収可能な回生ブレーキが使用されており、消費電力の削減が図られる。電気機器はマイクロプロセッサによる自動制御や診断が行われ、非常時には運転台に設置されたディスプレイに状態が表示される[1][2][3][4][7]。
車種2009年に試作車が製造され、翌2010年から量産が開始されて以降、2020年までにKTM-23(71-623)は以下の車種が展開されている[5][8][9][10][11][12][13]。
導入都市
ギャラリー関連項目
脚注注釈出典
参考資料
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