KAMATAKI(窯焚)
『KAMATAKI (窯焚)』(かまたき)は、2005年製作、2008年公開の日本・カナダ合作映画。監督は、クロード・ガニオン。主演は、藤竜也とマット・スマイリー。R-18指定作品。 あらすじ信楽の町(滋賀県)で陶芸家をする主人公・琢磨のもとに、数ヶ月前父を亡くしたショックで自分を見失っている甥のケンがカナダからやって来る。その数日前ケンの母親から手紙で「息子の助けになってほしい」と頼まれた琢磨は、少しでも気分が晴れるならと、妻・みをを紹介し信楽の町でしばしの間彼を預かることに。琢磨は、ケンに家の掃除などをしてもらいながら、気晴らしに地元で外食したりライブハウスで音楽を聞きに行くが、彼の表情は浮かないまま。 ある夜、琢磨はケンを連れて酒を飲みにバーに行くが、ケンは親しげに話しかけてくる店の女性に「そんな気分じゃない」と冷たい態度を取ってしまう。さらに自暴自棄になり琢磨とも衝突したケンは、酒を飲んだにもかかわらず車で帰ろうとして飲酒運転で警察の世話になってしまう。その後帰宅したケンは反省し、翌日彼とみをに謝罪すると許してもらうが、この日を境にケンに心境の変化が訪れる。翌日家にあった琢磨の作品をじっくり見たケンは、作品に惹かれ「焼き物作りを手伝わせてほしい」と頼み琢磨から承諾をもらう。 ケンは琢磨の焼き物作りを手伝い始め、そこへ以前から時々焼き物の勉強をしに来る女性・リタも加わり窯焚き[注 1]に取り掛かる。初めて窯焚き作業をしたケンはヤケドしそうな熱さに思わず後ずさるが、琢磨は「火から逃げると攻撃(ヤケド)される。火と向き合え」と助言をする。数日かけてリタと作業を続ける内に異性として意識し始め久しぶりに高揚し体の関係を持つが、数日後彼女の帰国の日が訪れそのまま離れ離れに。 ある日、ケンは琢磨から1人で一晩の窯焚きの火の番を頼まれ無事に朝を迎えると、みをから「琢磨が体調を崩してしばらく仕事ができなくなった」と告げられる。徹夜明けのケンは琢磨の分も頑張ろうと張り切るが、後日窯の火が弱まってしまい母屋にいる彼の助けを借りようとする。しかしみをから「(琢磨は)まだ体調が悪く眠っている」と聞かされたケンは、1人で奮闘するしかなくその夜も徹夜し試行錯誤の末何とか火の勢いを取り戻すことに成功。数日後の朝ケンのもとに現れた琢磨から1人で窯焚きができたことを認められると、ケンはいつの間にか生きる気力を取り戻していることに気づくのだった。 キャスト
スタッフ
脚注注釈
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