Goose house(グース ハウス)は、日本の音楽のグループ及びグループの活動拠点であるシェアハウスの名前。元々は個々で活動していたシンガーソングライター、異なるミュージシャン同士が「ハウス」と呼んでいるシェアハウスの一室に集まって音楽活動を行っていた[1]。
ソニー・ウォークマンのPR企画「PlayYou.House」の後身。「Play You.House」の番組終了後、ひき続き「Goose house」に名称を変えて番組制作を続け、YouTube、ライブ公演などを展開していた。
活動開始時は普段からユニットとして活動しているわけではなく、個々に活動しているシンガーソングライターが東京都内に実在するシェアハウスに集まり曲の制作を行っていたが、次第にグループまたはグループの一員としての活動が中心となっていった。メンバーのことはユニット名の「ハウス」になぞらえて「住人」と呼ぶ場合もある。また、グループを卒業することも「退室」「家出」「巣立ち」などと表現することもある。なお、Goose houseのメンバーは実際にシェアハウスをしている訳ではないが毎日ハウスに通い顔を合わせ、共同生活をしながら音楽活動を行っていた。
名前の由来は渡り鳥の雁で、「1羽ではできないことも群れでならできる」ということを期待して付けられた[2]。
普通のアーティストがテレビなどのメディアを活動の場にするのに対して、Goose houseはインターネット上の動画配信サイト、UstreamやYouTubeを通じてオリジナル曲やカバー曲を配信している。また、Ustream放送中にもTwitterを通してファンとの交流をはかるなど、SNSなどのインターネット上を活動の拠点としていた。
メンバー全員が作詞作曲ができ、グループでの楽曲制作も各メンバーが作成した楽曲を全員で審査し、話し合いつつ完成させている。活動末期には外部の作曲家も制作に参加していた。しかし楽曲の作者は初期の楽曲を除き一切明かされておらず、後述のPlay.Gooseの発足後に一部の楽曲の作者、制作背景がメンバーの口から語られるようになった。
公式ホームページのオンラインショップでは過去に独自のブランド「MUSIC TRAVELERS」「NEO CITY MUSIC ACADEMY」を展開したり、ニット帽、Tシャツをはじめとする衣類、雑貨、バッグなどの公式グッズやCDの販売がされていた。
Goose houseのファンのことを「ハウスメイト」と呼ぶ[3]。
グループとしてのGoose houseは現在活動休止状態にあり、現在は過去にGoose houseに在籍していたメンバーによる新企画『Play.Goose』が活発に音楽活動を行っている。
ソニー・ウォークマンのPR企画「PlayYou.House」として活動していたが企画終了した後、名前を「Goose house」に変更し、同じメンバー(d-iZe、齊藤ジョニー、K.K.(工藤・木村)、竹渕慶、神田莉緒香、竹澤汀)で活動を再開することとなった。
2011年4月にYouTubeでの活動を再開し、PlayYou.House時代から使われていたオフィシャルTwitterに加え、新たにfacebookのアカウントを立ち上げる。10月1日に新メンバーとしてマナミ(アニーポンプ)が、10月15日に沙夜香が加入。12月10日に木村正英(K.K.)が卒業。
2012年1月20日に日本テレビ『ZIP!』にてGoose houseが特集され、初のテレビ出演を果たす。5月に「Goose house」と改名してからの活動1周年を迎え、記念ライブを開催し[4]。23日には初のフルアルバム『Goose house Phrase #03 Wandering』をリリース。オリコンのデイリー アルバムチャートで7位を記録[5]。5月26日に齊藤ジョニーが卒業し、6月23日に新メンバーとしてワタナベシュウヘイが加入。10月19日にFM NACK5の「MIDNIGHT ROCK CITY +R」で初のパーソナリティーを務める。
2013年3月31日に神田莉緒香が卒業し、4月2日には齊藤ジョニーが復帰。11月13日、フリービット株式会社・freebit mobileの「自由の先を見に行こう」キャンペーンのイメージキャラクターとして起用され、テレビCMに出演[6]。
2014年2月19日にメジャーデビューシングル『Goose house Phrase #08 オトノナルホウヘ→』をリリース。4月30日にリーダーのd-iZeが卒業[注釈 1]。また、ワタナベシュウヘイがLUHICAのシングルに「LUHICA feat. NABE」として参加したシングル「君と踊ろう」をリリース。6月21日にマナミが「ストローク・タイム」と題し、Goose houseのメンバーとしては初のソロライブを行う。10月24日にYouTubeのGoose house公式チャンネルのチャンネル登録者数が100万人を突破したことにより、YouTubeより「金の再生ボタン」を授与される[注釈 2]。
2015年 4月18日にグループ初の公開生放送のUstream Liveが行われる。7月12日にワタナベシュウヘイが片平里菜のツアーライブ「弾き語りワンマンツアー2015 "最高の仕打ち"」の福岡公演にゲスト出演。
2017年2月22日に竹澤汀が卒業[7]。4月7日から初のレギュラーラジオ番組『nana WELCOME TO OUR HOUSE』がJ-WAVEにて放送開始される。
2018年4月21日の生放送で、Streaming Liveの一時休止を発表。11月26日にライブ配信にて、工藤秀平・竹渕慶・マナミ・沙夜香・ワタナベシュウヘイの5人がハウスから巣立つことを発表。同日、上記5人のうち、工藤秀平・マナミ・沙夜香・ワタナベシュウヘイの4人を中心に、新プロジェクト「Play.Goose」を発足[8]。12月4日にメンバーの齊藤ジョニーが自身のTwitterを3週間ぶりに更新。そこで、正式に新プロジェクトには参加しない方向であることを発表。さらに、同更新において、工藤秀平・竹渕慶・マナミ・沙夜香・ワタナベシュウヘイの5人は、マネジメントである「グースハウス株式会社」との契約を解除したことを発表する[9]。
2021年3月16日に約2年5カ月ぶりにYouTube上に動画がアップロードされる[注釈 3][注釈 4]。
後述のUstream Liveなどにおけるカバー曲の演奏は大半が、全員でするものではなく、その曲に合ったメンバーが選抜される。グループ内でも幾多の「ユニット」が存在し、以下はそのユニットの内、名前がつけられたものである。これら以外にも名前がついていないユニットが多数存在する。基本的に演奏曲は特定されないが、ユニットによってはある曲を目的としたユニットもある(例:ちーむプシュケ、あめちゃんず等)。ユニット名はメンバー自ら考案することもあれば、Twitterなどで一般公募することもある。
毎月1回、いずれかの土曜日20:00頃よりストリーミングライブが配信されており、その後アーカイブとして配信される[注釈 6]。2017年11月まではUstreamで生配信されていたが、2017年12月以降はYouTubeからの配信に移行された。ほぼ毎回、放送機材のトラブルにより、数分~30分程度の遅れ(遅刻)が生じており、メンバー及び視聴者のなかでも恒例のものとなっている。
PlayYou.House時代には隔週土曜日、月に2回の放送であった。また、PlayYou.House時代の放送では毎回、「応援ソング」や「ラブソング」などジャンルの縛りがあったがGoose houseではオールジャンルで演奏をしている。
毎回カバー曲を中心に4~6曲演奏され、新曲発売や次月のユニットライブ、メディア出演等の発表も放送内で行われる。最近では放送中にメンバーが考案した単語を視聴者に一斉にツイートしてもらうことでついっぷるトレンドのHOTワードのランキング入りを目指す企画も恒例となっている。[注釈 7]また、ライブ配信中にファン(ハウスメイト)とメンバー間のコミュニケーションを取るツールとして、Twitterが挙げられる。そこで使用するハッシュタグは『#goose7』や『#house7』が存在する。これはメンバーに見つからない、または、気づかれないように、ハウスメイト間において周知・拡散ずべき事柄につけられる。多くは、メンバーにサプライズを行うときに使用される。このハッシュタグをつけて感想等をツイートすると、メンバーが見つけオンエア中に紹介されることがある。
2018年4月放送分をもって生配信ライブの一時休止が発表され、2019年3月開催のPlay.Goose初のコンサートをもって、計83回の放送が終了した。
なお、現在に至るまで、Goose houseのチャンネル及び投稿された動画は削除されておらず、閲覧可能である。
年間約60曲配信されたカバー曲の中から、最もカバーが優れていた楽曲をファン投票で決める企画。放送時間はUstream Liveより演奏曲が倍になるため、19:00頃より開始される。「HOY」とは「House」「Of」「Year」のそれぞれ頭文字をとったもので「ホイ」と読む。「ホイ」という読み方は竹渕慶が命名。毎年11月放送分終了後よりFacebookのGoose house公式アカウントに設置される、HOY特設ページより、1週間程度の期間中に1人1曲まで投票ができる。そして12月放送分で投票上位10曲が再演される。その放送中に再度Facebookにて決選投票が行われ、最終的な年間ベスト10が決定し、2012年以降に1位を獲得した曲を歌うメンバーには「HOYバッジ」が贈呈されるようになった。[注釈 8]。事前投票の時点での上位10曲の順位はメンバーにも知らされておらず、故に放送中の演奏順もランダムとなる。その年または前年に卒業したメンバーがゲスト出演し、ランクインした曲を現メンバーとともに再演する事もあった。[注釈 9]。
※4月に卒業したd-iZeは、HOYの参加を辞退したため、d-iZe参加曲である「日々」は演奏されず、また「笑顔」は7人のみでの演奏となった。
※3位の【決意の朝に】は工藤がメインボーカルで他のメンバーがサポートする形を取っている為、工藤のソロ曲とも全員曲ともとれる。
2018年は、公式には実施されていないが、ファン有志がTwitter上にて独自で企画・開催した[10]。そのハウスメイトらの投票投稿をPlay.Gooseメンバーが偶然見つけ、全ての投票(ツイート)を集計。その結果、『スパークル/RADWIMPS』が1位となり、2018年12月26日放送の「Play.Goose#2」(年内最終放送)にて、竹渕慶・沙夜香によって曲の一部を披露された。
片平里菜以外は元メンバーであり(齊藤ジョニーは後にメンバー復帰)、卒業後の放送にゲスト出演したものである。
Streaming Liveで演奏された曲は後日YouTubeに、毎回YouTube単体用に映像を撮り直し投稿される。(初期の頃は曲部分のみUstreamの映像より切り取られ投稿されていた)ただし、HOYで披露された曲はYouTubeには単体で投稿されない。また毎年12月下旬には、Streaming Liveでは披露されない、YouTube限定のクリスマスソングのカバーが投稿される。楽曲の投稿以外にも、メンバーからの告知やメッセージが配信されることもあり、d-iZe卒業の本人メッセージ(現在は削除)や、チャンネル登録者数が100万人を突破したときの視聴者へのメッセージなどもYouTubeのみでの公開となっている。 また、本放送以外でのYouTube Liveを行う事もあり、Twitterの公式アカウントより予告される時もあれば無告知でのゲリラ放送の時もある。
※オリジナル楽曲は、Ustream及びYouTubeにて配信公開された楽曲である。
メンバーそれぞれのソロ作品については、個々のメンバーのページを参照。 『Phrase1』を除く全曲の作詞、作曲クレジットはGoose house名義となっている。
齊藤ジョニー
関取花 - 中村千尋 - 木村正英 - 神田莉緒香 - d-iZe - 竹澤汀 - 工藤秀平 - 竹渕慶 - マナミ - 沙夜香 - ワタナベシュウヘイ
インディーズ.Goose house Phrase #02 Sky - 1.Goose house Phrase #08 オトノナルホウヘ→ - 2.Goose house Phrase #09 光るなら - 3.Goose house Phrase #12 LOVE & LIFE - 4.Goose house Phrase #13 Fly High, So High - 5.Goose house Phrase #14 僕らだけの等身大 - 6.Goose house Phrase #16 笑顔の花
Goose house Phrase #05 この指とまれ - Goose house Phrase #06 サクラへ
1.Goose house Phrase #01
1.Goose house Phrase #03 Wandering - 2.Goose house Phrase #04 Beautiful Life - 3.Goose house Phrase #07 Soundtrack? - 4.Goose house Phrase #10 Milk - 5.Goose house Phrase #11 Bitter - 6.Goose house Phrase #15 HEPTAGON - 7.Goose house Phrase #17 Flight
恋愛小説と、通過列車と、1gのため息。
Beautiful Life
PlayYou.House - Tetra+ - アニーポンプ - Play.Goose