FireAlpaca

FireAlpaca
開発元 株式会社PGN
初版 2011年 (13年前) (2011)
最新版
2.13.1 / 2024年10月23日 (2024-10-23)
対応OS macOS (Mac OS X)10.7 以降
Windows Vista 以降
対応言語 日本語英語、他多数(世界10言語)
サポート状況 開発中
種別 フリー(無料)ペイントソフト
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト https://firealpaca.com/ja/
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FireAlpaca(ファイアアルパカ)とは、株式会社ピージーエヌ[1]が開発・提供を行うペイントソフトである[2]。広告の表示で開発費を賄うフリーソフトであるが、広告を排した有料版がSteamで販売されている。また、クラウド機能を搭載した姉妹ソフトの「MediBang Paint」も存在する。

特徴

FireAlpacaはシンプルな機能と操作性で、初心者でも扱いやすいソフト[2][3]として広く提供されている。省メモリで動作が軽いのも特徴としている。世界の10言語に対応し、高頻度のバージョンアップにより機能の改善や向上が図られている。起動時に1度だけスポンサーのバナー広告が表示されるかわりに、全機能が無料で提供されている。2023年11月現在、全世界で1800万回以上ダウンロードされている[3]

同じく無料で使用できるMediBang Paint Proは、本ソフトを基に開発されている。そのため、機能や操作に共通点が多く、MediBang Paint Proのリリース当初のソフト名はCloudAlpacaで、アイコンも本ソフトと共通のアルパカのキャラクターだった[4]。その後は、それぞれが独立してアップデートが行われており、本ソフトのみが備える機能が複数追加されている。大きな違いとして、MediBang Paintはクラウド機能の搭載により、原稿をクラウドに保存してチームで共同制作できたり、フォントやスクリーントーンなどの素材をクラウドから追加できるなど、より漫画制作に適している。

FireAlpacaはフリーのソフトウェアでありながら、2011年のリリース以来、長期にわたり機能追加や不具合のアップデートが行われているのも特徴である。たとえば2022年は21回のアップデートが行われた。

主な機能

ソフトの主な機能は以下の通り[5]

  • ブラシ
  • バケツ
  • グラデーション
  • レイヤーディレクトリ
  • レベル補正
  • 色相補正
  • 反転・拡張・収縮・変形
  • アンシャープマスキング
  • ガウスぼかし
  • 色選択(色相環、色相バー)
  • ブレンド
  • 自動保存機能
  • 世界10言語対応
  • スナップ機能
  • 3Dパース
  • 漫画原稿テンプレート
  • フィルタ(雲模様、砂模様、和柄)
  • 40段階手ブレ補正
  • タイムラプス
  • アニメーション
  • グラデーションマップ
  • psd (Photoshop) 形式の読み込み、書き出し

有料版

有料版のFireAlpaca SEもリリースされており、以下の機能が追加されている。Steamで販売されており、買い切りで利用可能[6]

  • ユーザーインターフェイスにダークモードが追加
  • レイヤーをブラシ操作で部分的に歪ませる「歪みツール」
  • レイヤーの一部を隠せる「レイヤーマスク」
  • ブラシストアから有料版専用
  • 起動時の広告表示なし

スポンサー企業

FireAlpacaは、スポンサー協賛した企業の広告を、ツール起動時に表示されるソフトウェア広告とWebバナー広告に掲載し、その広告費によって運営されている[3]

2023年現在、5つのスポンサーが存在する[7]

  • 日本工学院専門学校
  • 日本マンガ塾
  • 工房ヒョウガ
  • 同人誌印刷|PICO(プリンティングイン株式会社)
  • portalgraphics.net(ポータルグラフィックス、開発元のピージーエヌが運営)

関連書籍

  • 『はじめよう! 無料ペイントソフトFireAlpaca スタートBOOK』(FireAlpaca開発チーム/監修、玄光社、2012年11月29日発売)ISBN 978-4-7683-0413-6
  • 『線画/塗り/ブラシをばっちり解説 ペイントツールFireAlpaca公式ガイド』(アスキー書籍編集部/編、FireAlpaca.com/協力、角川書店アスキー・メディアワークス〉、2013年2月1日発売)ISBN 978-4-04-886958-4
  • 『東方絵技帖 ペイントツールFireAlpacaで描く東方イラストテクニック』(玄光社、2013年5月24日発売)ISBN 978-4-7683-0441-9
  • 『人気の「お絵かきソフト」使い方のコツ! FireAlpacaイラストテクニック講座』(サカクラ/著、I O編集部/編集、工学社、2014年2月28日発売)ISBN 978-4-7775-1819-7
  • 『WEB+DB PRESS plusシリーズ 2Dグラフィックスのしくみ 図解でよくわかる画像処理技術のセオリー』(FireAlpaca開発チーム/著、技術評論社、2015年8月18日発売)ISBN 978-4-7741-7558-4

関連項目

脚注

  1. ^ 株式会社ピージーエヌ”. PGN Inc.. 2020年9月21日閲覧。
  2. ^ a b FireAlpaca”. 窓の杜. インプレス. 2023年11月12日閲覧。
  3. ^ a b c FireAlpaca”. PGN Inc.. 2020年9月21日閲覧。
  4. ^ CloudAlpaca”. 2023年11月12日閲覧。
  5. ^ ソフトの機能参照。
  6. ^ FireAlpaca SE”. 2023年11月12日閲覧。
  7. ^ FireAlpaca スポンサー”. 2023年11月12日閲覧。

外部リンク