Don't repeat yourself
Don't repeat yourself(DRY)は、特にコンピューティングの領域で、重複を防ぐ考え方である。この哲学は、情報の重複は変更の困難さを増大し透明性を減少させ、不一致を生じる可能性につながるため、重複するべきでないことを強調する。 DRY は、Andy Hunt と Dave Thomas の著書 The Pragmatic Programmer (邦題:達人プログラマー) において中心となる原則である。 彼らはこの原則を、データベーススキーマ、テスト計画、ビルドシステムや、ドキュメンテーションにいたるまで非常に幅広く適用している [1]。 DRY 原則がうまく適用されたとき、システムに対するいかなる要素の変更も、論理的に関連のない他の要素の変更にはつながらない。さらに、論理的に関連した要素は予測できる形で統一的に変更され、したがってそれらの変更は同期が取れたものとなる。 対義語は、Write Everything Twice (WET)。 Once and Only Once 原則との対比DRY はアプリケーションに必要な情報(通例は設定情報)に対して言及しているという点で Once and Only Once (OAOO) 原則とは区別される。比較すると OAOO はコードの機能的な振る舞いについて言及しており、構造体やオブジェクト指向言語における継承の実現が必要な理由となっている。 たとえば、DRY はファイルの集合の場所はアプリケーションの中で一箇所に格納されるべきと主張するが、これらのファイルからデータを取り出す処理をアプリケーションの異なる箇所で記述する回数については寛容である。OAOO の原則は、これに対して、ファイルからデータを取得するコードは一度のみ書かれるよう求めるが、アプリケーション内でこれらのファイルを配置する場所が何箇所あるかについては寛容である。 さらに混乱を招きやすいのは、アプリケーションの中でオブジェクトは変数として格納され、オブジェクトは情報の一部として見られる点であり、それゆえに DRY はオブジェクトに対して適用される(インスタンスを一つだけ持つ) のに対して、OAOO はクラスに対して適用される。(アプリケーション内で、オブジェクトのクラステンプレートに同じ目的を持つほかのコードがない)という点である。 DRY 原則が有用でない場合
関連項目参考文献
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