96時間/レクイエム
『96時間/レクイエム』(きゅうじゅうろくじかん レクイエム、原題:Taken 3、別題:Tak3n)は、2014年に制作されたアクションスリラー映画。リーアム・ニーソン主演、リュック・ベッソンとロバート・マーク・ケイメン脚本による『96時間シリーズ』の第三作目にして最終章。監督は前作『96時間/リベンジ』のオリヴィエ・メガトン。 ストーリー元CIA工作員のブライアン・ミルズは娘キムを訪ねて誕生プレゼントを渡す。元妻レノーアをディナーに誘うが断られる。レノーアはブライアンのアパートに来て夫婦関係の問題の事を話す。 翌日、ブライアンはレノーアから朝食を一緒にとろうというメールをもらう。ブライアンがベーグルを買いに出かけて戻ると、部屋でレノーアが死んでいる。そこに警察が現れてブライアンを元妻殺害の容疑で逮捕しようとする。しかし、ブライアンは警官を倒し、その場から逃亡する。フランク・ドッツラー警部はブライアンの経歴を調べ、指名手配する。 ブライアンは隠れ家に潜む。レノーアがあるガソリンスタンドに行った事を知り、手に入れ墨のある男に拉致された監視カメラの映像を見る。だがそこに警察が現れてブライアンを逮捕する。連行される途中でブライアンはパトカーを奪取してカーチェイスの末に脱走し、警察のコンピューターから通話記録をダウンロードする。以前の仲間を通じて、レノーアの葬儀に出るキムと連絡を取り、「普段どおりの行動」を守るようにと伝える。キムはいつものようにコンビニに買い物に行き、いつもの場所で「すぐに飲め」と書いたヨーグルトを見つけて飲み、大学で吐き気を覚えてトイレに行き、そこでブライアンと会う。ブライアンは吐き気を消す薬をキムに与える。ブライアンは、ドッツラーが無断でキムにつけた盗聴器を取り外す。ブライアンは真犯人を探すと言い、キムには安全な場所にいろと言う。キムは妊娠を打ち明け、義父のスチュアートが怯えてボディーガードを雇ったと話す。 ブライアンはスチュアートの車を尾行するが、別のSUVに追われて車は崖から押し出される。ブライアンは生き伸びて車をジャックし、ロシア人の襲撃者たちを酒屋まで追いかけて殺す。ブライアンはステュアートを拉致して尋問する。スチュアートは元スペツナズのオレグ・マランコフに借金を返せなかったこと、マランコフがレノーアを殺したこと、ブライアンの正体をマランコフに話したことを告白する。 スチュアートと仲間の助けで、ブライアンはマランコフのペントハウスに侵入する。激しい銃撃戦と格闘の末、致命傷を負ったマランコフは一連の事件の真相と黒幕を告白する。スチュアートがレノーアの計画殺人を思いつき、保険金の1200万ドルをせしめようとしたのだという。そして、マランコフがブライアンを殺し損ねたため、スチュアートは今度はブライアンにマランコフを殺すようしむけたとも。そのころ、スチュアートはブライアンの仲間のサムを撃ち、キムを誘拐し、保険金を持って逃げようとする。スチュアートの飛行機が離陸しようとした時、ブライアンは警察の追跡を振り切ってマランコフのポルシェで空港に現れる。ブライアンは車輪を破壊して飛行機を止め、スチュアートを殺そうとするが、キムの懇願で思いとどまる。再び悪事を働いたり刑期の短縮を図ろうとした場合には最後の罰を与えるとスチュアートに警告する。ドッツラーと警官隊が現れてスチュアートを逮捕し、ブライアンの容疑は晴れる。 一件落着の後、キムは生まれる子供に母の名前「レノーア」と付けるつもりだとブライアンに話す。 登場人物・キャスト
興行収入アメリカにおいて、本作は公開初日に1470万ドルを稼ぎ出した。この数字は1月に公開された映画としては3番目に高いものである[3]。結局、本作は公開初週末に4040万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場1位となった。この数字は前作『96時間/リベンジ』が公開初週末に稼ぎ出した興行収入(4900万ドル)を下回るものである[4]。 日本では、公開初週末に動員9万3101人、興収1億2066万6200円を記録し、週末興行収入ランキング初登場5位となった[5]。 評価本作は批評家から酷評されている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには93件のレビューがあり、批評家支持率は10%、平均点は10点満点で3.4点となっている。サイト側による批評家の意見の要約は「切れのないアクションシーンの連続、意図不明の演出、陳腐な脚本のために駄作となった。『96時間/レクイエム』は「96時間シリーズ」を終わらせるべきだと教えてくれる作品だ。」となる[6]。また、Metacriticには28件のレビューがあり、加重平均値は26/100である[7]。 しかし、観客からの評価は良好である。本作のCinemaScoreはB+で、50歳以上の女性の観客にだけ限定するとA-の評価となっている[8]。 続編本作は『96時間シリーズ』の最終作として製作されたが、続編製作の可能性ついて主演のリーアム・ニーソンは、2015年1月9日に配信されたFOX411のインタビューで「みんながこのシリーズのキャラクターに親しみを感じているなら、第4作製作の可能性はある。僕自身もフォレスト・ウィテカーとはもう一度仕事をしてみたい。その願いが第4作で実現するなら素晴らしいことだ」とコメントしている[9][10]。しかし、同年1月13日に配信されたYahoo!のインタビューで、ニーソンは「(第4作の製作が)実現するとは思えない」とも述べている[11]。 脚注
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