21世紀夢の技術展21世紀夢の技術展(にじゅういっせいきゆめのぎじゅつてん、愛称:ゆめテク)は、2000年7月21日〜8月6日(17日間)にかけて東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催された、日本経済新聞社主催の科学・技術に関する展示イベントである[1]。開催期間中の来場者数は約112万人[2]。 概要世紀と千年紀(ミレニアム)の変わり目における日本経済新聞社の記念事業「2000年プロジェクト」の一環として開催された。20世紀に露呈した公害や環境問題の発生など科学・技術に関する影の部分の解決と同時に、生活・社会・産業の質をより向上させるための科学・技術の有用性の訴求、これらによる豊かな未来の提示を目的としており、21世紀の主要技術として期待される「環境保全」「情報・通信」「生命科学」「宇宙・海洋開発」「生活基盤」の5分野において国内外の企業や国立研究機関、国立大学など111の団体や法人による科学・技術関連の様々な提案および出展、シンポジウムが行われた[3][4][5][6]。 出展内容最新のテクノロジーが一堂に会しており、出展の内容はコンピュータ関連から宇宙・海洋関連、がん治療関連まで多岐に及んでいるが、前述の5分野(「環境保全」「情報・通信」「生命科学」「宇宙・海洋開発」「生活基盤」)の他には、放送関連や特許・ベンチャー企業関連、アニメ・キャラクター関連などの出展も行われていた[4][7]。また、会場内の「ビアコミュニケーションプラザ」ではアサヒビールによる様々な展示・ショーの他に、実際にビールを飲むことができるビアスペースも設置されていた[8]。 会場ではロボット関連の技術が注目を集めており、ホンダブースにおける自立歩行人間型ロボット「P3」の歩行・バランス感覚に関するデモ[9]やソニーブースの「AIBO」を筆頭に、NECブースやIBMブースなどでも開発中のロボットが展示されていた[5]。この他、セガ・エンタープライゼス(現・セガ)ブースでは高速インターネット(1Gbpsクラスの光ファイバー)回線を利用し映像(動画像)・ゲームなどを楽しむことができるエンターテインメント端末「net@TERMINAL」を多数設置しており、会場にて無料で利用することができた[5][6]。第一製薬(現・第一三共)ブースでは15人乗りのシミュレーションマシンに搭乗し、DDS抗がん剤が体内を通ってがん組織に到達する様を疑似体験する、遊園地のアトラクションさながらの「アドベンチャーシアター」が設置されていた[10]。 入場通常の入場券であるフルタイム券(大人・大学生:1500円/高校生:500円)は開催期間の17日間を通して何度でも入場が可能であった(中学生以下および65歳以上、障害がある方とその同伴者は入場無料)。また、この他には前売り券(大人・大学生:1000円/高校生:300円)や団体割引(大人・大学生:1000円/高校生:300円)、17時以降に入場できるサンセット券(大人:500円、当日限り有効)があった[11]。 関連イベント東京国際展示場周辺では当技術展と連動して屋外イベントの「Move2000」が開催された(東京2000年祭実行委員会との共同主催、7月20日〜8月6日、イベントは全て無料)。またイベントの目玉として、日没後(19時30分〜22時、金曜除く平日は21時まで)には映像や音による約20分間のアトラクション「ドリーム・ナイト2000」をイーストプロムナードにて実施[4][12]。アトラクションの一部では、PS2用ソフト『FANTAVISION』(ソニー・コンピュータエンタテインメント)の映像も使用されていた[13][14]。 脚注
関連項目外部リンク
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