2022年パリクルド人地区銃撃事件
2022年パリクルド人地区銃撃事件(2022ねんパリクルドじんちくじゅうげきじけん)は、2022年12月23日にフランスのパリ中心部で発生した銃乱射事件。 クルド人系住民が集まる施設などが銃撃され、この事件がヘイトクライム(憎悪犯罪)であるとの見方が示されている[1][2]。 事件の経過2022年12月23日、パリ10区・ダンジャン通りで発生した[3]。クルド人の文化センターとその周辺施設(レストラン・美容院)が標的になり[4]、発砲は複数回行われた[5]。事件当時、クリスマスに向けた買い物などで人通りが多かったという[4]。銃撃で3人が死亡し、3人が負傷した[6]。死亡した3人はいずれもクルド人であったとの証言がある[5]。容疑者も負傷した[3]。 事件後(同日)に現場で会見したフランス内務大臣のジェラルド・ダルマナンは、容疑者が「外国人を狙っていたのは明らかだ」と述べた[7]。 容疑者目撃者によると、容疑者は白人の男であった[5]。『BFM TV』は、男がフランス国籍であると報じ[5]、内相のダルマナンは、男が69歳であると述べた[8]。また、元国鉄職員とも報じられている[8]。 男は2021年12月8日に、パリ・ベルシー地区の移民キャンプをナイフで襲撃し、逮捕・起訴されている[3][8]。こちらについても人種差別的な動機であるとして捜査されていた[5]。男は2022年12月12日に仮釈放されたばかりの身であった[8]。 反応事件直後よりクルド人らが結集し、抗議のデモが行われた[9]。レピュブリック広場では、数百人のクルド人らが参加する平和的な追悼集会が開かれた[9]。一方、現場周辺では一部が暴徒化し、自動車を破壊したり放火するといった行為が見られ、警察と衝突した[9]。 フランス大統領エマニュエル・マクロンは、「フランスのクルド人が凶悪な攻撃の標的にされた」として非難した[10]。 脚注
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