2000年シドニーパラリンピック(2000ねんシドニーパラリンピック、XI Paralympic Games 2000)は、2000年10月18日から10月29日に行われた第11回夏季パラリンピック。シドニー2000(Sydney 2000)と呼称される。オーストラリアニューサウスウェールズ州シドニーで開催された。夏季オリンピックでは、初めてオリンピックとパラリンピックが同じ組織委員会となった。
スペイン選手替え玉事件
本大会でスペインが知的障害者バスケットボールチームに健常者選手を潜り込ませて金メダルを獲得していたことが露見した[1]。
知的障害者クラスのチーム12人中10人が健常者であったとの内部告発で発覚した。その結果、スペイン障害者スポーツ連盟の会長が辞任、メダルは剥奪となったのは当然であるが、さらには、国際知的障害者スポーツ連盟(INAS-FID)もIPCから資格を剥奪されてしまった。
1998年長野冬季パラリンピックにおいて初めて知的障害者がノルディックスキー距離競技のみに参加を認められ、その後の知的障害者が参加できる競技種目の拡大が期待されていたのだが、この事件のために全ての知的障害者が再び障害者スポーツの祭典から排除されてしまい夢を断たれることとなった。
各国のメダル獲得数順位
日本人メダリスト
- 1 金メダル
- 藤本聰 柔道男子視覚障害66kg級
- 成田真由美 競泳女子150 m個人メドレー運動機能障害
- 成田真由美 競泳女子200 m自由形肢体不自由S4
- 成田真由美 競泳女子50 m背泳ぎ運動機能障害3
- 成田真由美 競泳女子100 m自由形運動機能障害3
- 成田真由美 競泳女子50 m自由形運動機能障害3
- 日本(成田真由美・奈良恵里加・加藤作子・藤田多佳子) 競泳女子200 mリレー
- 前場一也 陸上男子400m脳性まひ車いす4
- 河合純一 競泳男子50m自由形視聴覚障害S11
- 日本(河合純一・酒井喜和・中条泰治・杉田好志郎 ) 競泳男子400メドレーリレー視覚障害
- 荒井のり子 陸上女子100m脳性まひ車いす使用1
- 葭原滋男(ガイド水沢耕一) 自転車視覚障害タンデム男子100mタイムトライアル
- 酒井喜和 競泳男子100m背泳ぎ視覚障害
- 2 銀メダル
- 前場一也 陸上男子200m脳性まひ1車いす使用
- 成田真由美 競泳女子50m平泳ぎ運動機能障害3
- 田中照代 陸上女子800m車いすT52
- 田中照代 陸上女子200m車いすT52
- 田中照代 陸上女子1500m車いすT52
- 河合純一 競泳男子200m個人メドレー視覚障害SM11
- 河合純一 競泳男子100m自由形視覚障害1
- 河合純一 競泳男子100m背泳ぎ視覚障害SM11
- 荒井のり子 陸上女子200m脳性まひ車いす使用1
- 葭原滋男(ガイド水沢耕一) 自転車視覚障害タンデム男子スプリント
- 広道純 陸上男子800m車いすT53
- 酒井かづみ 陸上女子走り高跳び知的障害
- 酒井喜和 競泳男子100m自由形視覚障害2
- 安陵武文 陸上男子こん棒投げ・脳性まひ車いす
- 藤原佐登子 卓球女子シングルス・クラス3車いす
- 日本(高田幸一・斉藤晃司(ガイド丸尾)・星野直志・矢野繁樹) 陸上男子400mリレー視覚障害
- 畑中和 陸上女子車いすマラソン
- 3 銅メダル
- 前場一也 陸上男子100m脳性まひ1車いす使用
- 松本義和 柔道男子視覚障害100kg級
- 宮内栄二 柔道男子視覚障害100kg超級
- 要田美紀 陸上女子200m脳性まひ車いす使用1
- 要田美紀 陸上女子400m車いす1
- 酒井喜和 競泳男子100mバタフライ視覚障害2
- 日本(米沢昌子・松岡ひとみ・鈴木一二美) アーチェリー女子団体
- 工藤恭子 卓球女子シングルス運動機能障害7
- 尾崎峰穂 陸上男子やり投げF11視覚障害
- 日本(友利・広道・添田・上村・増子・塚本・川上・南川・高林・堀川・八島・酒匂) 車いすバスケットボール女子
- 土田和歌子 陸上女子車いすマラソン
関連項目
脚注
- ^ 「シドニーパラリンピック・スペイン選手替え玉事件」とは?[1]
外部リンク