1983年最高裁判所裁判官国民審査

1983年最高裁判所裁判官国民審査(1983ねんさいこうさいばんしょさいばんかんこくみんしんさ)は、1983年昭和58年)12月18日第37回衆議院議員総選挙と共に執行された最高裁判所裁判官国民審査

総論

6人の最高裁判所裁判官に対して国民審査が行われ、全員罷免しないとされた。投票率は66.38%であった[1]

国民審査の結果

裁判官 罷免を可とする票 罷免を可としない票 罷免を可とする率
安岡満彦 5,477,817 45,858,172 10.67%
角田礼次郎 5,570,475 45,765,565 10.85%
大橋 進 5,311,641 46,024,415 10.35%
木戸口久治 5,228,234 46,107,824 10.18%
和田誠一 5,008,556 46,327,481 9.76%
牧 圭次 4,966,495 46,369,582 9.67%

最高裁判決における裁判官の意見

1983年12月18日までの最高裁判決における意見(意見が分かれたものに限定)。

判決日 裁判 安岡
満彦
角田
礼次郎
大橋
木戸口
久治
和田
誠一

圭次
1983年4月27日 1977年参院選の一票の格差(5.26倍) 合憲 合憲 合憲 合憲
1983年11月7日 1980年衆院選の一票の格差(3.94倍) 違憲
選挙有効
違憲状態 違憲
選挙有効
違憲状態 違憲状態

脚注

  1. ^ 西川 2012, p. 77.

参考文献

  • 西川伸一『最高裁裁判官国民審査の実証的研究 「もうひとつの参政権」の復権をめざして』(第1刷)五月書房、2012年1月27日。ISBN 978-4772704960 
  • 野村二郎『最高裁全裁判官 人と判決』三省堂、1986年9月。ISBN 978-4385320403 

関連項目

外部リンク