鹿児島相互信用金庫
鹿児島相互信用金庫(かごしまそうごしんようきんこ)は、鹿児島県鹿児島市泉町に本店を置く信用金庫。略称は相信[1]。 沿革
そうしんビジネスイノベーション大賞2013年から県内の経済振興を目的に、各支店からの推薦を基に優秀な成果を挙げた企業・団体を表彰している[3]。「食・アグリ部門」「エコ・環境部門」「その他部門」の3部門、のちに「ビジネス・イノベーション部門」「SDGs部門」の2部門あり、大賞、(準大賞)、優秀賞、(奨励賞)、特別賞が授与される[4]。
不祥事職員による集団着服・不正行為2017年12月に職員による着服が発覚したことを受けて設置された第三者委員会の調査の結果、2001年3月から2018年1月にかけて職員23人が、約5億4,000万円の着服やノルマ達成のために、顧客の名義で定期積金などの商品を無断で契約、解約するため顧客から受け取ったクレジットカードを使用する等の不正を行っていたことが明らかになった(着服・流用などの犯罪行為が1,353件、便宜供与などの私的行為が243件)[9][10][11]。23名のうち9名を解雇、3名を停職処分とした。11名は依願退職した。管理監督の問題があったとして上司を減給や降格とし、計144名が懲戒処分となった(全職員(681人)の2割以上にあたる[11])[12]。稲葉直寿理事長は役員報酬を自主返納し、副理事長と専務理事、非常勤理事を報酬50%返納、専務理事の1人を停職3カ月の処分とした[10][13]。 幹部の指示による隠蔽と業務改善命令九州財務局は2018年4月20日、職員による着服や不正に関して事実確認のため報告を求めたところ、幹部の指示で隠蔽を図ったことを確認したとして、鹿児島相互信用金庫に対し、信用金庫法第89条第1項において準用する銀行法第26条第1項の規定に基づき、業務改善命令を出し、5月21日までに改善計画を出すように命じた[14][15][16]。 顧客の個人情報が記載された書類の紛失2018年4月20日、吉野支店で顧客の個人情報が記載された帳票などを紛失していたことを公表した[17]。紛失した件数は3,275件で、紛失した情報には顧客の氏名、受取金額、払出金額、顧客番号、口座番号、証券番号などが含まれていた[17]。2016年9月14日に誤って破棄した可能性が高いとしている[17]。 考査契約違反不正公表前の2013年と2016年に日本銀行の考査の時に、不正の事実を記していない資料を提出して隠蔽したとして、2018年6月1日に考査契約違反(考査契約第13条第1項第5号の「情報提供を正当な理由なく行わない場合」に該当)をしたと日本銀行から公表された[18][19]。 この考査契約違反を受けて、日銀から、管理態勢の改善状況を3カ月に1回程度報告するよう要求された[18]。 その他不祥事
脚注
関連項目外部リンク |