鳥羽市立菅島小学校
鳥羽市立菅島小学校(とばしりつ すがしましょうがっこう)は、三重県鳥羽市菅島町に位置する公立小学校。2024年(令和6年)現在の全校児童は4学級17人[1]。 校舎の一部は菅島灯台をモチーフとしたもので、「鳥羽の島遺産100選」に選ばれている[2]。 教育の特色
島っ子ガイド島っ子ガイドは海島遊民くらぶ[注 1]と小学校が連携して、観光客らに対し児童が菅島のガイドを行うものである[5][6]。2008年(平成20年)に[5]赴任2年目の教員[注 2]が、児童らのコミュニケーション能力の不足[注 3]の解消と菅島を知ってもらおうと総合的な学習の時間を利用して始めた活動である[7]。児童はガイドする場所を選択し、その歴史などを調査し、説明の仕方を工夫して、何度もリハーサルを重ねた上で実際のガイドに臨む[5]。例えば、説明の仕方としてクイズ形式にしたり、川柳を取り入れたりなどの案を出し、試行錯誤する[5]。 年間のガイド回数は5回ほどで、毎年11月に行う「島っ子ガイドフェスティバル」が最大のガイドツアーとなる[5]。2012年(平成24年)11月10日に行われた島っ子ガイドでは、全校児童が5つのコースに分かれて島を案内した[8]。2018年(平成30年)5月には、大阪府から修学旅行で菅島を訪れた児童を5・6年生の児童がガイドした[5]。新型コロナウイルス感染症流行下の2020年(令和2年)は島民のみを対象として実施し、2021年(令和3年)はオンラインツアーの形で実施した[9]。 島っ子ガイドは菅島小学校から始まって鳥羽市立神島小学校でも取り組まれ、三重県外でも真似をする学校が現れるようになり、2018年(平成30年)度刊行の光村図書出版の小学6年生用の道徳の教科書で取り上げられた[5]。この活動を開始した教師の広川清治は、2020年(令和2年)に中日教育賞を受賞した[10]。 沿革
通学区域
児童数が少なく、複式学級が設置される教育環境であるため、鳥羽市教育委員会は2019年(平成31年)度に本土の学校へ統合することを発表したが、住民の反対署名運動を経て延期された[5]。(完全撤回ではない。) 進学先中学校脚注
参考文献
関連項目外部リンク
|