馬鞍山ニュータウン
![]() 馬鞍山ニュータウン(ばあんざん-、中国語: 馬鞍山新市鎮, 英語: Ma On Shan New Town)は、香港のニュータウンである。沙田区に属し、同名の山から名付けられた。 馬鞍山ニュータウンは沙田ニュータウンの延長線上にあるが、開発された年代は比較的新しく、都市計画も大きく異なっている[1]。そのため、同じく1980年代に開発された天水囲ニュータウンや将軍澳ニュータウンとともに「第三代ニュータウン」と呼ばれる[2]。 歴史馬鞍山では、新石器時代末期(約3〜4千年前)から南宋時代にかけての出土物が見つかっている。1980年代以前、この地域は小さな村落であり、村民たちは農業や漁業など、伝統的な産業で生計を立てていた。日本企業が磁鉄鉱を採掘するため、馬鞍山を拠点としていた時期には、何千人もの労働者が集まっていた[3]。しかし、1970年代の石油危機以降、採掘コストが大幅に上昇した。そのため香港政府はここをニュータウンとして開発することに決め、鉱山は1976年に閉鎖された。 馬鞍山ニュータウンの開発は、1980年に開始され[4]、数十年間継続的に開発が続いた結果、住宅団地やショッピングモールが建ち並ぶエリアとなっている。 地理馬鞍山は、沙田区の北東部に位置し、沙田区の中心街とは梅子林路で隔てられている。また、東側では西貢北(行政区は大埔区)の十四郷に隣接している。1866年の清朝の地図「新安縣全圖」のなかには、「馬鞍山」と「沙田」の地名が記載されている。 住宅馬鞍山には、独自の中心街を有しており[5]、当初は恒安邨の北に設置する計画であったが[6]、現在は港鉄馬鞍山駅付近に主要施設が集中している。駅周辺には、大型ショッピングモール、馬鞍山公園、プロムナード、体育館、プール、公共図書館などが立地する。 公営住宅
公的分譲住宅
民間住宅
仮設住宅
郷村
商業施設馬鞍山には多くのショッピングモールがあるが、これらは大型住宅の建設に伴って建設されたもので、テナントはほとんどがレストランチェーンで占められており、選択肢が少ないために「美食砂漠」とも称されている[30]。 民間商業施設:
住宅併設型商業施設:
ホテル:
交通鉄道
主要な道路![]() ![]() ![]()
歩行者用通路馬鞍山の中心部には、商業施設や住宅のディベロッパーが建設した歩行者専用の通路が張り巡らされており、住宅と商業施設、交通センター、バス停などを、雨や暑さを避けながら行き来することができるようになっている。2004年には馬鞍山線馬鞍山駅が開通し、馬鞍山廣場や新港城中心と通路で結ばれたため、地区間の移動さえも可能となった。 連接する住宅
公共施設
宗教施設![]()
出典
関連項目外部リンク
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