飛騨神岡駅
飛騨神岡駅(ひだかみおかえき)は、岐阜県飛騨市神岡町船津にあった神岡鉄道神岡線の駅。 神岡線の廃線により、2006年(平成18年)に廃駅となった。 歴史
駅構造単式ホーム1面1線を有する高架駅であった。線路は急傾斜を避けるべく山肌に敷かれているため、谷あいに開けた神岡中心街の上を鉄橋で越えており、鉄橋の両端に迫る山をトンネルで抜けていた。ホームはその鉄橋の上に設けられ、ホーム上にはその他恵比寿の木像を祀る祠が建てられていた。ホームの下には神通川水系高原川の支流山田川が流れており、二つのトンネルを橋で直接結び山田川を渡る形になっていた。 ホームの猪谷方の端から階段を降りたところに駅舎が置かれていた。コンクリート造り一階建てで、内部には待合所やトイレのほか、駅事務室部分を改装した美容室があり営業を行っていた。当駅は完全な無人駅であり、美容室では乗車券の販売などは一切行われていなかった。駅舎はホームよりは低いものの街より高い位置にあり、駅舎を出るとさらに階段を下りて外に出る。
駅周辺旧神岡町中心街および旧町役場の最寄り駅で、徒歩約300 mで中心市街に出る。そこから高原川を渡ると旧神岡町役場に出る。当駅周辺には人家が多くあり商店などもよく見られる。 当駅の階段を下るとすぐに幸土泉水という湧き水があり、昔から清水が湧いていたと伝えられている。山肌に沿って造られた国道41号のバイパス工事によって水源の断たれることが危惧されたが、枯れることを免れ今も清水を湛えている。 当駅下に濃飛バスの停留所があり、飛騨古川駅・高山駅方面と神岡町を結ぶ路線バスが運行されている。 駅の北にあるトンネルの上を国道41号が山田川に沿って走り、対岸の神岡中心部の端を国道471号が走っている。
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