青空天使
『青空天使』(あおぞらてんし)は、1950年(昭和25年)製作・公開、斎藤寅次郎監督による日本の長篇劇映画である[1]。現在の東映の前身の製作会社太泉映画が製作、おなじく東映の前身の配給会社東京映画配給が配給した[1][2][3]。 略歴・概要1950年(昭和25年)、前年にデビューした美空ひばりの映画出演2年目、第15作である[2]。完成は同年4月17日、公開は同年5月20日であった[2]。本作と次作『東京キッド』で人気は不動のものになったとなったとされる[2]。 監督の斎藤寅次郎は、第二次世界大戦前の1937年(昭和12年)に松竹大船撮影所から東宝へ移籍しており、本作の撮影当時は、新東宝に在籍していたが、吉本興業との提携作品を中心に監督しており、吉本資本であった太泉映画に出向し、本作を演出した。当時新東宝の助監督として斎藤に師事していた曲谷守平が「演出補佐」としてクレジットされている[1][2][3]。 製作元の太泉映画、配給元の東京映画配給が合併して設立された東映は、本作のネガ原版・上映用プリントともに所有・管理しておらず、本作は長らく散逸した作品であったが、2002年(平成14年)、大阪在住の映写技師が16mmフィルム版、65分の短縮プリントを所有していることがわかり、大阪芸術大学教授の太田米男が中心となり、復元プロジェクトが復元を行った[2][4]。2004年(平成14年)12月、『美空ひばり東映映画DVD選集』(全20タイトル)のリリースが始まり、その購入特典として東映および東映ビデオがDVD化を行った[5]。復元されたプリントは、東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵された[3]。本作の脚本の決定稿も残っている[2]。マキノ正博が監督した『肉体の門』(1948年)と並び、2作のみ現存が確認されている、「太泉映画作品」である[2][3]。 スタッフ・作品データ
キャスト
脚注参考文献
関連項目外部リンク |
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