阿部智里
阿部 智里(あべ ちさと、1991年 - )は、日本の小説家。学位は、修士(文学)(早稲田大学・2017年)。 概要群馬県出身の小説家である[1]。早稲田大学文化構想学部在学中に松本清張賞を史上最年少で受賞し[2]、以来『八咫烏シリーズ』を書き継いでいる。2019年には、自身初の『八咫烏シリーズ』以外の小説『発現』を出版した。 来歴生い立ち1991年、群馬県前橋市に生まれた[1][3]。小学生の頃、J・K・ローリングの小説を読んだことが作家を志す契機となった[4]。中学生の頃には、荻原規子や上橋菜穂子の小説を読んで幻想小説の執筆を志すようになり[1]、ライトノベルの文学賞に投稿したが一次選考を通過することができず[5]、小説を執筆する難しさを知った。前橋市立荒子小学校、前橋市立荒砥中学校を経て[6]、群馬県立前橋女子高等学校に進学後[5]、『玉依姫』の原型となる作品で松本清張賞に応募し[5]、応募総数約500名の中で最後の8名まで残ったものの[7]、「ここでデビューさせるのは本人のためにならない」[7]との意見により最終候補には残れなかった。高校卒業後は早稲田大学に進学し[7]、文化構想学部の多元文化論系にて学んだ[8]。大学3年生のとき、『玉依姫』から派生した作品である『烏に単は似合わない』で松本清張賞を受賞した[9][10]。2014年、早稲田大学の大学院に進学し[8][11]、文学研究科にて学んだ[8]。2017年に同大学院修士課程を修了した[2]。当初は修士課程修了後は専業作家になりたいと考えていたが[11]、情報収集の容易さなどを考慮すると「田舎で引きこもってただ書き続けるよりも、大学を通じて外部とつながりがあった方が、長い目で見れば良い」[12]と考えるようになり、博士課程に進学した[13]。 小説家として2012年、第19回松本清張賞を受賞した『烏に単は似合わない』にてデビューを果たした[9]。それ以来、『八咫烏シリーズ』と称されるファンタジー作品を書き継いでおり、同シリーズの累計発行部数は85万部を突破している[14][15]。 略歴受賞歴作品単行本
アンソロジー「」内が阿部智里の作品
雑誌掲載作品小説
エッセイなど メディアミックス漫画
テレビアニメ脚注出典
関連項目外部リンク |
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