銭亀沢村(ぜにがめざわむら、古文書では「錢龜澤」と表記)は、北海道亀田郡にあった村。1966年(昭和41年)12月1日に函館市に編入合併した。現在の函館市役所銭亀沢支所管内にあたる。
概要
汐泊川下流域に位置し、南は津軽海峡に面している。函館から東の津軽海峡に面した沿岸一帯、恵山岬辺りまでを下海岸と呼んでいるが、下海岸に属する村である[1]。
村の開始時期はよくわからないが、700年ほど前に漁民によって志苔村と石崎村が形成され、500年ほど前に石崎村から銭亀沢村が分村したとされる[2]。村の名前は1700年(元禄13年)に江戸幕府へ提出された松前島郷帳と元禄御国絵図に「銭神沢村」とある[3]。
函館市への合併のきっかけは上水道の敷設要望が強かったこと、函館空港の開設がされたことによる。
歴史
沿革
前史
銭亀沢村の成立
人口の変遷
- 1920年10月1日国勢調査 1,018世帯 6,104人
- 1925年10月1日国勢調査 1,084世帯 6,544人
- 1930年10月1日国勢調査 1,227世帯 7,634人
- 1935年10月1日国勢調査 1,368世帯 8,443人
- 1940年10月1日国勢調査 1,449世帯 9,204人
- 1947年10月1日国勢調査 1,613世帯 10,132人
- 1950年10月1日国勢調査 1,655世帯 10,715人
- 1955年10月1日国勢調査 1,686世帯 10,754人
- 1960年10月1日国勢調査 1,696世帯 9,538人
- 1965年10月1日国勢調査 1,738世帯 8,798人
教育
史跡
地形
村内は低地、台地、山地の3つに区分される。人口は低地に集中しており、汐泊川沖積地を加えても5%程度。山地は全体の40%を占め残りは台地(海岸段丘<海成段丘>)である[16]。
脚注
- ^ 恵山町史 p1030-1031
- ^ 函館市史 銭亀沢村編 p.3
- ^ 函館市史 銭亀沢村編 p.4
- ^ 上磯町歴史散歩 p196-202
- ^ 温泉案内 鉄道省編 1931年版 p612
- ^ 函館市史 銭亀沢編 p377-378
- ^ a b c 函館市史 銭亀沢編 p99 - p100
- ^ a b c d 椴法華村史 p772-p773
- ^ 函館市史 銭亀沢編 p104-105
- ^ 恵山町史 p1071-p1073
- ^ a b 函館市史 銭亀沢編 p168-169
- ^ 函館市史 銭亀沢編 p302
- ^ 恵山町史 p1116-1117
- ^ “函館市立宇賀小学校 閉校”. ファイナルアクセス (2020年). 2023年12月14日閲覧。
- ^ 日外アソシエーツ編集部編 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年、142頁。ISBN 9784816922749。
- ^ 函館市史 銭亀沢編 p129
参考文献
- 函館市史 銭亀沢編 函館市史編さん室編 函館市 1998年
- 恵山町史 恵山町史編纂室編 函館市恵山支所 2007年
- 上磯町歴史散歩 上磯地方史研究会 1986年
- 箱館昔話 第12号 函館パルス企画 2000年
関連項目