遠田 潤子(とおだ じゅんこ、1966年1月6日[1] - )は、日本の小説家。大阪府生まれ。大阪府在住。関西大学文学部独逸文学科卒業。
経歴
2009年、専業主婦を続ける傍ら執筆した『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビューする(小田雅久仁「増大派に告ぐ」と同時受賞)[2]。選考委員の椎名誠に「これだけ緻密に奄美を描いた小説は初めて」と評される[3]。ドストエフスキーや森鷗外の作品世界の「理不尽な何か」に惹かれ、創作活動をはじめた[4]。2012年、『アンチェルの蝶』で第15回大藪春彦賞候補。 2016年、『雪の鉄樹』(光文社文庫)で本の雑誌増刊『おすすめ文庫王国2017』第1位。2017年、『冬雷』で「本の雑誌 2017年上半期エンターテインメント・ベスト10」第2位、第1回未来屋小説大賞受賞[5][6] 。『オブリヴィオン』で「本の雑誌 2017年度ノンジャンルのベスト10」第1位。2018年、『冬雷』で第71回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補。
2020年、『銀花の蔵』が第163回直木三十五賞の候補作になる。
作品リスト
単著
アンソロジー
「」内が遠田潤子の作品
- Fantasy Seller(2011年5月 新潮文庫):「水鏡の虜」
雑誌掲載作品
- 小説
- 弓と椿 (新潮社『小説新潮』2011年9月号)
- 夜のささやき (新潮社『小説新潮』2013年6月号)
- 春のなずな (新潮社『小説新潮』2014年3月号)
- 水槽の楽園 (新潮社『小説新潮』2014年11月号)
- 車折・えれじぃ(光文社『小説宝石』2017年8月号)
- だし巻き・マックィーン(光文社『小説宝石』2018年1月号)
- ひょうたん池のレッド・オクトーバー(光文社『小説宝石』2018年5月号)
- レプリカントとよもぎのお守り(光文社『小説宝石』2019年2月号)
- 真空管と女王陛下のカーボーイ(光文社『小説宝石』2019年7月号)
- ジャックダニエルと春の船(光文社『小説宝石』2020年3月号)
- 紅蓮の雪(集英社『小説すばる』2020年4月号 - )
- エッセイ
脚注
- ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.458
- ^ 過去の受賞作品|日本ファンタジーノベル大賞|新潮社
- ^ 日本ファンタジーノベル大賞に決まった遠田潤子さん : とれたて!ミックスニュース : ニュース : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- ^ 新潮社>著書一覧:遠田潤子
- ^ 発表!第1回「未来屋小説大賞」
- ^ "第1回「未来屋小説大賞」に遠田潤子『冬雷』が選ばれました!."東京創元社「お知らせ」2017年12月25日. 2024年6月8日閲覧。
関連項目