逆機逆機(ぎゃくき)とは、機関車の向きが逆であること。また、この向きで蒸気機関車のような片運転台の機関車が転車台やデルタ線のない線区において、列車を牽引したり推進したりすることである。バック運転ともいう。 主にタンク機関車のように後方に窓のある機関車、テンダー機関車の一部[1]が行っていた。 タンク機関車やガーラット式機関車は炭水車がないため、逆機での運転は容易である。これに対してテンダー機関車は炭水車があるため、急制動をかけると重量の関係で炭水車に横圧が発生して座屈脱線が起きる危険性があったり、最高速度が制限されるなど問題点がある。実例としてドイツのプロイセン邦有鉄道P8型蒸気機関車は、炭水車との連結部の問題から正方向時には100 km/hほど出せたのに対し、逆機時は50 km/hの制限を受けていたケースがある[2]。 逆機が行われることのある列車の例逆機が行われたことのある列車(運行を終了したものも含む)の例
脚注
関連項目
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