追悼競走追悼競走(ついとうきょうそう)とは、日本の競馬において、JRA顕彰馬が死亡した直近の競馬開催日に、死んだ馬を追悼するために、日本中央競馬会(JRA)が設定するものである。 当日は、JRAの競馬場や場外勝馬投票券販売所にて献花台や記帳台の設置、追悼展示が行われる。 またここでは、騎手の死亡に伴い実施される「追悼競走」についても取り上げることとする。 概要追悼競走は、顕彰馬が死亡した日や死が判明した日周辺の競馬開催日のメインレース(第11レース)に「○○○○(馬名)追悼競走□□□□□(レース名)」とレース名に副題を付して実施される。 献花台・記帳台の設置JRAは、顕彰馬が死亡した日や死が判明した日周辺の競馬開催日で、東京・中山・京都・阪神の4大競馬場と開催実施中の競馬場で献花台と記帳台が設置される。また、開催していないその他の競馬場、すべての場外勝馬投票券発売所(WINS)やGate J.(東京・新橋)で記帳台を設置する。 2019年に死亡したディープインパクトは献花台・記帳台が設置された8月3日から9月1日の間で、献花数1834件、記帳数3万9243件を記録した[1]。 その他の追悼行事全国の競馬場で、実績を振り返ることのできる展示が実施され、また、全ての競馬場や場外勝馬投票券販売所(WINS)のターフビジョン・館内モニターにおいて、適宜その馬の特集映像を放映して追悼する。 過去の追悼競走
主に土曜のメインレースで、追悼競走が行われている(ディープインパクトのみ土日のメインレースに開催されている)。 騎手死去に伴う追悼競走の開催2020年9月、膵臓がんを発症し43歳で早世したアイルランドの騎手、パット・スマレンを偲ぶため、同年10月16日にダンドーク競馬場で行われたマーキュリーステークス(G3)を追悼競走として実施。競走名を「パット・スマレン・マーキュリーステークス」と名前が冠され行われることとなった[32]。ダンドーク競馬場は、スマレン自身が騎手として人生最初と最後の勝利を挙げた競馬場であった[32]。 脚注
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