輪島駅(わじまえき)は、かつて石川県輪島市河井町にあった、のと鉄道七尾線の駅。同線の終着駅であったが、2001年に七尾線の穴水駅 - 当駅間が廃止されたのに伴い廃駅となった[4]。
廃止後、駅跡は整備され道の駅輪島「ふらっと訪夢」となっている。現在の施設は当該項目を参照。
歴史
駅構造
晩年には駅舎側のホーム1面と線路1線のみ使用していて、夜間滞泊も設定されていなかった[注釈 1]。全盛期にはホーム2面3線を有し、蒸気機関車が運行されていたころは転車台、給水塔も設けられていた。
利用状況
「石川県統計書」によると、廃止前までの1日平均乗車人員は以下の通り。
年度
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1日平均 乗車人員
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1990年
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455
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1991年
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491
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1992年
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494
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1993年
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464
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1994年
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439
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1995年
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343
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1996年
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376
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1997年
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323
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1998年
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307
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1999年
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298
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2000年
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304
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駅周辺
駅の裏側に文化会館があり、駅前を石川県道が通っていた。高校・小学校・工芸会館・朝市横丁は駅北側、市役所は駅西側、運動公園・中学校・自衛隊基地は駅東側にある。なお、輪島港や輪島温泉は駅からやや離れた所にある。
その他
- 使用されなくなったホームに立っていた駅名標の次駅の欄には、日本海を指す方向に「シベリア」と書かれている。元々空白だった所に「シベリア」といたずら書きされていたのを、当時の駅長の配慮で正式な表記とされ[11]、駅の名物となった。駅跡地に整備された道の駅輪島には当駅をイメージした小さなモニュメントがあり、「シベリア」表記まで再現された駅名標のレプリカが設置されている[11]。
- ホテル高州園(現・ホテルこうしゅうえん)のテレビCMには当駅の駅名標を基にした駅名標[注釈 2]が登場し、当時の社長が駅長役として出演したものがあった。なお、このCMは数本が作られ、1980年代から2000年代まで長らく放映された。
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廃止前の駅名標
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輪島駅をイメージしたモニュメント(2019年、
道の駅輪島)
隣の駅
- のと鉄道
- 七尾線(廃線部分)
- 能登市ノ瀬駅 - 輪島駅
脚注
注釈
- ^ 『交通公社の時刻表』1988年3月号によれば、穴水発21時台の最終は当駅到着後、七尾行きの列車として戻っていた。
- ^ 駅名標の左下に「のといちのせ」(※放映当時は隣の駅として実在)、右下に「高州園」という表記がある。
出典
参考文献
関連項目
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