超人X
『超人X』(ちょうじんエックス)は、石田スイによる日本の漫画作品。『となりのヤングジャンプ』(集英社)にて、2021年5月10日から連載中[1][2]。「レトロな雰囲気」のヤマトで、黒原トキオが異能力を持つ「超人」と関わっていく様子を描く[3][4]。2024年11月時点で累計部数が200万部を突破している[5]。 制作と沿革前作の執筆から3年の間、ゲーム制作や作詞に携わった石田は、自分にとっての漫画との関係性を考えていた[6]。2021年5月11日、『となりのヤングジャンプ』にて久々に連載を開始[1][6]。石田の「今作は背景や仕上げも一人で描いてみたい」という思いから制作されているため[2]、連載ペースは不定期更新されている[1]。同サイトで反響があったことにより、2021年10月14日発売の『週刊ヤングジャンプ』(同)46号より、2022年2月3日発売の10号まで出張連載が行われた[7][8][9]。石田が『東京喰種トーキョーグール:re』の連載を終了させて以来、3年ぶりの同誌への作品の掲載となった[10]。同誌では第1話から掲載され[11]、第2話以降も『となりのヤングジャンプ』で発表された話の「再編集版」が載っているが[7]、一部のカラー扉は描きおろされている[12]。同誌での連載により、さらに話題となった[4]。 2021年12月17日、単行本の第1巻と第2巻が同時発売される[3]。発売を記念して、CHAIやシンガーソングライターの松木美定とコラボレートしたPVが制作された[3][13]。「本作のテーマや雰囲気にマッチしたアーティスト」として、石田がオファーしたことにより2組が選ばれている[4]。 2023年にはTikTokアカウント開設され、ボイスコミックが配信された[14][15]。 2024年4月18日には黒原トキオの声をボイスコミックから続投で内田雄馬が演じる9巻発売記念PVが公開された[16][17]。 あらすじ高校生の黒原トキオと東アヅマは、「超人の仕業と噂される旅客機の墜落事故」の処理のボランティアを行う[1][18]。事故では生存者が200名おり、機体の損傷が少ないといった奇妙な点があった[18]。ボランティア帰りの2人は因縁の不良に絡まれるも、不良の様子は普段とは異なるものであった[3][18]。超人となった不良に追いつめられたトキオとアヅマは、とある覚悟を決める[19]。 登場人物声は、特筆ない限りTikTokのボイスコミックの担当声優。
作風本作は「ダークな世界観」が描かれ、石田らしい台詞回しや戦闘場面、個性的なキャラクターが登場する[19][12][30]。『東京喰種トーキョーグール』と同様におしゃれな構図で描かれており、石田がひとりですべての作画を行っている[4][19]。しかし第11話や第12話の背景など、一部においては作画の協力が行われている[31]。 CHAIによると、本作は出だしからストーリーやアクションや登場人物の感情など、早い展開に引きこまれるという[3]。 評価2023年、「全国書店員が選んだおすすめコミック2023」にて第13位を獲得[32]。 漫画家のモクモクれんによると、単行本の「背表紙からタイトルがはみ出して」いる装丁がかっこよく、本作の「定石を崩していくような展開がたまらない」と評している[33]。 書誌情報
出典
外部リンク
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