資さんうどん
資さんうどん(すけさんうどん)は、福岡県北九州市小倉南区に本社を置く株式会社資さん(すけさん、英: Sukesan Co., Ltd.)が運営するすかいらーくグループのうどんチェーン店。 歴史創業1976年(昭和51年)1月、33歳の大西章資(しょうじ)が知人から北九州市戸畑区土取町のうどん店を譲り受ける形で「うどん・そば 資さん一枝店」を開店[2][3]。1980年(昭和55年)12月10日、有限会社さぬきや食品として法人化[2]。 1986年(昭和61年)、小倉の屋台で愛されていたぼたもちに工夫を加えたうえで資さんのメニューに加えた。現在は全店舗及びキッチンカー等でも提供される定番メニューとなっている[4]。 2015年(平成27年)7月7日に創業者の大西が死去[5]。かつては全店で24時間営業を行なっていたが、2016年(平成28年)3月には一部店舗で深夜営業を終了[6]。 投資ファンド傘下での店舗拡大大西が自身の体調不良を理由に社長を退任する際、後継者となれる人物がいなかったことから、福岡銀行系の投資ファンド・福岡キャピタルパートナーズが株式を取得。その後、2018年(平成30年)3月30日付で投資ファンドのユニゾン・キャピタルが福岡キャピトルパートナーズから全株式を取得[7]。同年8月1日には、ユニゾンの設立したナインヌードル株式会社(東京都千代田区)を存続会社として株式会社資さんを吸収合併し、同日中に株式会社資さんへ商号変更、本社を北九州市小倉南区へ移転している。 ユニゾンは代表取締役社長にファーストリテイリング出身の佐藤崇史を、最高執行責任者 (COO) にゼンショーホールディングスなど飲食業界での経験を持つ大井裕之を招聘。佐藤や大井は店舗網の全国展開を画策し、当初はメニューのマニュアル化を検討していたが、出汁へのこだわりや、あんこの仕上げに見られる職人技に感銘して完全なマニュアル化を断念、大西の築き上げた「資さんこだわりの味」を広めるべく模索するようになる。久々の新規出店にあたってはトラブルも続出したが、当初は規模拡大に懐疑的だったベテラン従業員の助けなどもあって、店舗網の拡大に成功する[8]。 すかいらーく傘下2024年(令和6年)9月6日、ファミリーレストランなどを展開するすかいらーくホールディングスがユニゾン・キャピタルが出資する投資事業有限責任組合(3組合)から株式会社資さんの全株式を取得し、同年10月を目処に完全子会社化することを公表[1]。買収額は約240億円で、すかいらーくグループ入り後も屋号やメニューなどは変えずにそのまま維持するとしている[9]。 店舗展開創業当初は北九州市内を中心にドミナント展開していた。1994年に初の北九州市外の店舗である苅田店(京都郡苅田町)、2009年に初の福岡県外店舗である綾羅木店(山口県下関市)を出店、北九州市に近接するエリアにも店舗網を拡大した。ただし北九州市若松区には2024年現在も店舗は存在しない。 ユニゾン・キャピタル傘下となって以降はさらなる広域展開を計画[10][7]、ショッピングモールへの出店(2019年2月、イオンモール八幡東店)[11]や佐賀県への進出(2019年7月、佐賀市・佐賀開成店)[12]、宮崎県への進出(2021年10月、都城市・都城川東店)[13]をはじめ、福岡県のほぼ全域を含め九州・山口の各都市に店舗展開している。 2023年8月11日、岡山県初出店となる岡山大元店(岡山市北区)を開店[14]。 同年11月20日、関西初出店となる今福鶴見店(大阪市鶴見区・フレスポ鶴見内)を開業[15]。2024年には兵庫県尼崎市に2店舗を開店。 同年12月19日、長崎県1号店となる長崎平間店(長崎市平間町)を開店することにより、九州全県への進出を達成[16]。 2024年7月、同年冬に首都圏に進出することを発表[17]。関東(千葉)1号店を同年12月27日に千葉県八千代市、2025年2月24日に東京都墨田区両国、同年春に同都足立区鹿浜にそれぞれ出店する予定としている[18][19][20][21][22]。それに先駆けて、2024年7月13日から同月15日まで、東京都千代田区内神田に期間限定の店舗を出店[23]。 2024年秋のすかいらーくグループ入り後は、新規出店並びに同グループで展開しているファミリーレストラン「ガスト」からの業態転換などにより、店舗網を全国展開。5年以内に200店超にする方針であることが示されている[1][20]。 メニューの特徴
運営店舗
エピソード
脚注注記出典
関連項目外部リンク |
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