謝文駿
謝 文駿(しゃ ぶんしゅん、英語: Xie Wenjun、中国語: 谢文骏、1990年7月11日 - )は中国・上海市出身でハードルが専門の陸上競技選手。110mハードルの自己ベストはアジア歴代4位(中国歴代2位)の13秒17。 18歳で13秒47をマークや全国タイトルを獲得するなど、若い頃から劉翔の後継者として期待されているハードラー。劉翔と同じ上海出身で、劉翔と同じ孫海平(Sun Haiping)コーチに師事し、劉翔が引退するまでトレーニングパートナーを務めていた[2]。現在は自己ベストを13秒17まで更新し、アジアタイトルも獲得しているが、長年世界大会では準決勝の壁を破れないでいた。しかし2019年ドーハ世界陸上で決勝進出を果たし、決勝では5位入賞した。 経歴1990年7月11日、上海市に生まれる。父親は水泳とバレーボール、母親は陸上(短距離)の経験者[3]。 2008年9月20日、IAAFグランプリ・上海ゴールデングランプリ男子110mハードルで13秒47(+0.2)の自己ベスト(当時)をマーク。18歳の若さで、劉翔(12秒88)、史冬鵬(13秒19)、李トウ(13秒25)、陳雁浩(13秒37)、紀偉(13秒40)に次ぐ中国歴代6位(当時)に名を連ねた[4][5]。 同年10月、中国選手権男子110mハードルを13秒68(-1.0)で制し、初の全国タイトルを獲得した[6]。 2012年8月、ロンドンオリンピック男子110mハードルで予選を通過し、シニアの世界大会初出場ながら準決勝に進出すると、準決勝では13秒34(+0.1)の自己ベスト(当時)をマークした[7]。しかし、着順で決勝に進出するには0秒11、タイムで拾われるには0秒03届かず、この種目では2004年アテネ大会の劉翔以来、中国勢2人目となる決勝進出をわずかの差で逃した[8]。 2013年5月18日、IAAFダイヤモンドリーグ・上海ゴールデングランプリ男子110mハードルで13秒28(-0.5)の自己ベスト(当時)をマークして3位に入った[9]。 2014年5月18日、IAAFダイヤモンドリーグ・上海ゴールデングランプリ男子110mハードルで13秒23(-0.3)の自己ベストをマークし、パスカル・マルティノ=ラガルド(13秒26)やデビッド・オリバー(13秒28)などの有力選手たちを抑えてダイヤモンドリーグ初優勝を果たした[9][10]。 同年9月、仁川アジア大会男子110mハードルを13秒36(+0.4)で制し、初のアジアタイトルを獲得した。謝の優勝で中国勢はこの種目8連覇となった[11]。 2015年6月、自国開催となった武漢アジア選手権男子110mハードルでは、4日前にアメリカのユージーンで開催されたIAAFダイヤモンドリーグ・プレフォンテーヌ・クラシック男子110mハードルに出場した影響で時差ぼけに悩まされながらも、13秒56(-0.6)で制してアジア選手権初優勝を果たした[12]。 同年8月、自国開催となった北京世界選手権男子110mハードルでは予選を通過し、2度目の世界選手権出場で初めて準決勝に進出したが、着順で決勝に進出するには0秒25、タイムで拾われるには0秒14届かなかった[13]。 2017年8月、ロンドン世界選手権男子110mハードルで2大会連続の準決勝に進出するも組3着に終わり、着順で決勝に進出するには0秒11、タイムで拾われるには0秒13届かなかった[14]。 自己ベスト記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風、-は向かい風を意味する。
主要大会成績備考欄の記録は当時のもの
ダイヤモンドリーグ優勝したダイヤモンドリーグの大会を記載(個人種目のみ)
脚注
外部リンク
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