裙本理人裙本 理人(つまもと まさと、1982年 - )は、日本の実業家。再生医療関連事業を展開するバイオスタートアップ、セルソース株式会社の代表取締役CXOである。 経歴
人物1982年生まれ、兵庫県出身。2005年神戸大学発達科学部卒業。同年、住友商事株式会社に入社しロシア・北米地域の木材資源関連ビジネスを担当し、世界情勢や環境変化を察知し、経済や経営に関する仕事に10年ほど取り組む。[1]「いずれ独立を」と考えていた裙本は、需要があり社会的意義が大きい医療分野に着目。2014年に世界で先駆けて日本で新法の「再生医療等安全性確保法」が成立した事に将来性を見出し、参入障壁が高い医療ビジネス、中でも再生医療の分野への参入を決意。2015年、再生医療に用いる細胞等加工の受託や関連法規への対応サポート事業を展開するセルソース株式会社を設立した[2]。 著書に「ミレニアル・スタートアップ―新しい価値観で動く社会と会社」。[3] 会社設立後セルソースは2019年10月、創業4期目にして東証マザーズ(現・東証グロース)市場へのスピード上場を果たしている[4]。裙本は「ミニマム」な事業経営に徹している。受注規模から必要な設備と人員を算出し、最適な規模の投資を徹底。「ニーズから入って市場性を見極め、その規模感に合わせてビジネスの全体像を組み立て」ている。同社はベンチャーキャピタル等からの資本を入れず、第1期から黒字化を達成。[2]2021年10月期までで5年連続の増収増益を達成している。「黒字でなければ事業が続かず、社会に貢献できない。納税も株主への還元もできません。創業時から黒字を出すことには常にこだわってきました」と語り、細胞等加工受託以外の柱も立てることで、バイオベンチャーに必須となる研究開発への投資コストを上回る収益を上げている。[5]。 シーズではなく“マーケット発”ベンチャーとしてセルソースを立ち上げ、バイオスタートアップには珍しい黒字経営を果たし増収増益を続けている同社は、資金調達ではなく利益を出して研究開発に投資するのもこだわりの一つと回答している。[6]。セルソースの役員には裙本自身も含め医療他業種からの人材も就任しているが、[7] 例えば元・米Google副社長兼日本法人社長として著名な村上憲郎氏の社外取締役就任について、裙本がコンタクトをとったことがきっかけであるという。[8]。 セルソースは日経新聞「NEXT1000」において、成長期待の指標である直近1年のPBR平均上昇幅(前年比)で1位を獲得している。[9] セルソースの技術は多くのプロアスリートの治療に活用されており、元プロ野球選手・松坂大輔氏と裙本の対談がスポーツ大手メディア・Numberで大きく特集されている。[10]。 趣味小学生から大学生まで剣道を続けており、神戸大学では体育会剣道部主将を務めている。この他にトライアスロンも趣味として長年続けている。[2]。プロランナーの神野大地とセルソースとの所属契約を結び、さらにケニア合宿に同行するなど、競技活動の全面支援に力を入れている[11]。また自身も、2019年開催の第21回アジアマスターズ陸上競技選手権に4×100mリレー(M35)に第4走者として出場、金メダルを獲得している。(出場メンバーは同大会100m(M35)優勝の秋本真吾、日本グランプリシリーズ100m優勝の仁井有介、アテネ五輪4x400mリレー決勝4位の伊藤友広)[12][13]。 著書メディア掲載
脚注
外部リンク
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