藤田 文武(ふじた ふみたけ、1980年12月27日 - )は、日本の政治家、実業家。日本維新の会所属の衆議院議員(2期)。日本維新の会幹事長、日本維新の会国会議員団幹事長。
来歴
大阪府寝屋川市で生まれ[1]、寝屋川市立三井小学校、寝屋川市立第十中学校、大阪府立四條畷高等学校、筑波大学体育専門学群、それぞれを卒業[1]する。高校、大学で体育会ラグビー部に所属[1][2]し、大学でスポーツ産業学を専攻[1][2]する。
大学卒業後に四條畷高校、大阪府立牧野高等学校、大阪府立大東高等学校、それぞれで保健体育科講師を務め[1][2]、四條畷高校でラグビー部コーチを担当した[3]。
2005年からオーストラリアとニュージーランドでスポーツマネジメントを学び、帰国後はベンチャー企業勤務を経て、2010年に株式会社KTAJを設立して代表取締役に就いた[1][2]。
2012年に維新政治塾へ1期生として入塾した[1]。
2017年の第48回衆議院議員総選挙に大阪12区から日本維新の会公認で出馬したが、自由民主党前職の北川知克に約7千票差で敗れて比例復活もならず落選した[4]。
2019年1月21日に、前年12月の北川の死去[5][6]に伴う大阪12区補欠選挙へ出馬する意向を表明[7]する。補選は藤田のほか、自民党の公認を受けた北川の甥の北川晋平、衆議院議員(比例近畿ブロック選出)を辞職して日本共産党の公認を受けずに無所属で出馬した宮本岳志、衆議院議員(比例近畿ブロック選出)を辞職して無所属で出馬した元総務大臣樽床伸二の4人が立候補[8]した。藤田が初当選[9]し、維新は衆議院で共産党と並ぶ野党第3会派となった[10]。
2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙では前回補選時よりも大きく差を広げ、再選。
2021年11月30日、馬場伸幸幹事長の党共同代表就任に伴い、後任の幹事長に就任した[11]。
2022年8月2日、松井一郎代表の後任を決める、党代表選挙では馬場共同代表を支持する事を表明した[12]。
政策・主張
外交・安保
憲法改正
経済・財政
大阪・関西万博
- 2023年8月2日、藤田は2025年に予定される大阪・関西万博の海外パビリオン建設が遅れている問題を巡り、建設労働者を残業規制の対象外とする考えに理解を示し、「許容してもいいのではないか。建設業者が働きやすい環境を後押しするのは検討範囲だ」と述べた[15]。なお、残業規制を巡っては維新の馬場伸幸代表は「過労死する人が出れば、何のために万博をしているのかとなる。超法規的な措置は取るべきではない」と述べ反対姿勢を示しており、見解が分かれた[16]。
- 2023年9月27日、藤田は万博の会場建設費が当初想定の1.9倍となる2350億円まで上振れすることについて、「身を切る改革」を訴える党の姿勢に反するとの批判に対し、「身を切る改革の概念がまったく分かってないんじゃないですかね。身を切る改革っていうのは、合理的な判断をするためにまずは無駄を省いていこう、既得権を無くしていこう、合理的な予算執行というものをやっていきましょうということ。金額の多寡じゃない」と反論した[17][18]。また、建設費のうち約350億円は木造の大屋根(空中リング)が占めるが、これについて藤田は「福島県の木材を使うというメッセージもある。万博の期間が終われば解体するが、オールリサイクルでリユースするSDGs的なコンセプトもある」と述べ、リングの意義を強調した[19]。
その他
人物・エピソード
- 家族に妻、長男、次男[3]がいる。
- 「敬天愛人」と「着眼大局着手小局」[3]を座右の銘に挙げる。
- 父、西郷隆盛、周瑜公瑾[3]を尊敬する人物に挙げる。
- 父が師範を務める道場で3歳から空手道に励む[3]。
- 大学4年生時にラグビー部で主務を務める[3]。
- 藤田は、2008年のリーマンショックで勤め先の会社の経営危機に直面したこと、取引先の倒産などを目の当たりにし、雇用を守ることの厳しさを痛感したことや、危機の時に多くの人々に支えてもらったことなどは、今でも忘れられない経験であると語る[3]。
- 独立起業後に、スポーツジム、鍼灸整骨院、介護施設、障がい児童の療育施設、地域振興事業、IT事業などを地域密着型事業モデルの構築をミッションに経営した[3]。
鈴木宗男のロシア渡航に関して
- 2023年4月26日に藤田は、維新に所属する鈴木宗男参議院議員(党国会議員団副代表)が提出していた5月大型連休中のロシアへの海外渡航届が参議院理事会で了承されたことについて、「(鈴木氏には)影響がどう及ぶか、国益にマイナスにならないかを総合的に考えて判断してほしい」と述べた[20]。その後、鈴木は訪露を断念したが、5月10日の党会合で鈴木は「ここは幹事長にはっきり言いたい。国益はあなたの100倍以上、私は考えて、政治家として動いてきた」「言葉の使い方を、平場でいうときは考えてもらいたい」などと述べ、訪露への再考を求めていた馬場や藤田を公然と批判した[21]。藤田は一連の発言を受け、「鈴木氏は独自のルートや見識を持ち合わせていて敬意をもって接している」とした上で、「鈴木氏と行き違いがあった」と釈明した[22]。
統一教会との関係
- 安倍晋三銃撃事件を契機に統一教会と政界の癒着が問題視されたことを受け、維新の会幹事長として所属議員の関連を幹事長名で調査した[23]。
- この調査で、藤田自身も統一教会関連団体の世界平和女性連合が主催するクリスマスパーティーに4度参加したことを公表した。藤田は「この団体の創始者が誰かは知らなかった」「宗教色は感じられなかった」「参加しないほうが良かったという思いを持っている」と述べた[24]。
政治資金
- 2023年9月11日に、藤田が代表を務める「藤田文武後援会」が60万円の寄付を政治資金収支報告書に記載していなかった、と文春オンラインが報じた。2020年と2021年に藤田は、国会議員に月100万円支給される文書通信交通滞在費のうち計450万円を自身が代表を務める「藤田文武後援会」に寄付したが、後援会の政治資金収支報告書は計390万円の寄付額のみ記載して60万円が不記載となっていた。藤田の事務所は報道後に「事務的なミス」と説明した[25]。
選挙歴
脚注
外部リンク
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