肝蛭症肝蛭症(かんてつしょう、fascioliasis)とは寄生虫病であり、人獣共通感染症の一つ。 原因肝蛭(Fasciola hepatica)、巨大肝蛭(Fasciola gigantica)の感染を原因とする。日本では日本産肝蛭(Fasciola sp.)が分布する。肝蛭とは厳密にはFasciola hepaticaを指すが、前記の3つを合わせた用語として用いられる事が多い。中間宿主はヒメモノアラガイあるいはコシガタモノアラガイであり、終宿主は反芻類、ブタ、ヒト。 疫学世界各地に分布する。感染経路としては水辺の野草、水田におけるメタセルカリアの経口感染。 症状
診断虫卵の検出(渡辺法、時計皿法、昭和式肝蛭卵簡易検査法、ビーズ法、ホルマリン・エーテル法)、皮内反応、免疫電気泳動法、オクタロニー法。 治療ビチオノール、ブロムフェノフォス、ニトロキシニル、プラジカンテルが有効。 予防水辺の野草や羊、牛、豚の肝臓の生食を避ける。家畜での予防は肝蛭症の発生のある牧野では駆虫薬を投与する。 関連項目参考文献
|