翼賛一家『翼賛一家』(よくさんいっか)とは、日本の第二次世界大戦中、複数人の漫画家によって描かれた家族物の漫画作品である。 漫画家の国策団体である新日本漫畫家協會が大政翼賛会に協力するために、1940年に創作された。戦時中の模範的な家族像として「大和家」が設定され、この一家を登場させた漫画が『寫眞週報』(情報局)、『漫画』(新日本漫畫家協會)、『週刊朝日』(朝日新聞社)などの雑誌に掲載されたり、単行本が発表されたりした。たくさんの漫画家が翼賛協力金を払ってこの漫画の執筆権を買ったため、作画家は秋好馨、井崎かずを、近藤日出造、筑摩鐵平、中村篤九、那須良輔、長谷川町子、松下井知夫、村山しげる、矢崎茂四、山川哲、山崎善一、山本一郎など多岐にわたっている。 また、漫画以外にも1941年3月、「大和一家數へ唄」(新日本漫畫家協會作詞、古賀政男作曲、古川ロッパ、若原春江歌)や、「新體制家庭音頭」(サトウ・ハチロー作詞、古賀政男作曲、伊藤久男、霧島昇、松原操、菊地章子歌)という二曲を収録したレコードが日本コロムビアから発売された。 大和一家祖父祖母、父母、子供七人と、11人もの大家族である。キャラクター原案も設定され、各漫画家の作品に統一感を出している。
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