美容整形外科医わいせつ事件
美容整形外科医わいせつ事件(びようせいけいげかいわいせつじけん)とは、2021年と2022年に東京都江戸川区の美容外科クリニック「東京ミッドクリニック」で発生した連続わいせつ事件である。 クリニックの院長だった男性医師Z(1回目逮捕時42歳)が、部下や患者の女性ら少なくとも7人に対して、睡眠薬や麻酔で眠らせた上で性的暴行をはたらいた。捜査関係者によると、犯行の様子がスマートフォンで撮影されており、約20人の患者が同様の被害に遭ったとみられている[1]。 事件一覧2023年1月時点で判明している事件は以下の通りである(逮捕日順)。部下に対しては上司の立場を利用して食事やカラオケに誘い、睡眠薬・麻酔薬(デートレイプドラッグ)を飲食物に混入するなどして眠らせていた。患者に対しては手術で全身麻酔をかけて眠らせていた。 女性部下A2022年4月、東京都銀座のスペイン料理店で、20代の女性部下Aの飲食物に睡眠薬を混入した[2][3]。女性Aの意識が朦朧としたところを自宅に連れ込み、わいせつな行為を行った。この時点では、女性Aは被害に気が付いていなかった。 その犯行翌日、調子が戻らない女性Aに対して、「元気になる薬を点滴してあげる」と言って点滴を施した[3]。しかし点滴した薬はプロポフォールという麻酔薬であり、女性Aが眠ったところで再び犯行に及んだ。体の異変を感じた女性Aは同日中に友人に相談、病院と警察に行って捜査が始まった。 女性部下B2022年3月、東京都葛飾区のカラオケ店で、20代の女性部下Bの飲食物に睡眠薬を混入した[4]。女性Bの意識が朦朧としたところを自宅に連れ込み、わいせつな行為を行った。 女性患者C2021年12月、20代の女性患者Cに対して、手術の全身麻酔で意識がない状態でわいせつな行為を行った[5]。 女性患者D2022年1月、20代の女性患者Dに対して、手術の全身麻酔で意識がない状態で2日にわたって性的暴行を加えた[6]。 女性患者E2022年1月と2022年3月、10代の女性患者Eに対して、手術の全身麻酔で意識がない状態で性的暴行を加えた[7]。 女性患者F,G2021年12月から2022年3月にかけて、20代の女性患者FとGに対して、手術の全身麻酔で意識がない状態で合計4回にわたってわいせつな行為を行った[1]。 逮捕・裁判加害者男性医師Zは、2004年に川崎医科大学を卒業した[8][9]。各地の病院の形成外科や皮膚科に勤務した後、2021年10月に本事件の舞台となる「東京ミッドクリニック」を開院した。なお、同クリニックは遅くとも2022年10月には閉院した[5]。 その暮らしぶりは派手だったとされる[9]。地上58階建てのいわゆる億ションに住み、ベンツやマセラティなどの高級外国車に乗っていたという。 逮捕
裁判2022年10月4日、東京地裁で初公判が開かれ、女性Aへの事件についての審理が行われた[3]。 脚注出典
関連項目 |
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