紅磡駅
紅磡駅(こうかんえき、ホンハムえき)は香港九龍油尖旺区紅磡にある、香港鉄路(港鉄MTR)東鉄線と屯馬線の駅である。 概要1915年に開通した九広東鉄の終着駅は、尖沙咀のスターフェリー乗場に近い「九龍駅」であった。尖沙咀地区の埋め立てに伴い、1975年に紅磡へターミナルが移された。 1998年にMTR機場快線(空港快速線)が開通すると、同線に新たに開業した「九龍駅」と紛らわしくなるため、現在の名称である「紅磡駅」に改名された。さらに、2004年10月24日に東鉄線が紅磡駅から尖東(チムトン)駅まで延伸された時に、香港区内を走る通常の列車は尖東(チムトン)駅まで延伸し、当駅は終着駅ではなくなったが、2009年8月16日に西鉄線が尖東駅から南昌駅まで延伸された際に、紅磡駅-尖東駅が西鉄線に編入され、再び当駅が終着駅となった。 一方、中国国境へ直通する列車に関しては、この間も当駅が終着駅であった。なお、中国大陸直通列車(城際直通車)のホームは一般列車のホームと分けられており、直通ホームの入口には出入境審査場が設けられている。 2020年現在、当駅を軸にして2つの路線を建設中である。この2つの計画を併せて沙田至中環線と呼称する。 一つは、当駅から東九龍を経由し、大圍までの路線で西鉄線と馬鞍山線を接続(東西走廊)する路線と、もう一つは当駅から海底トンネル経由で金鐘まで東鉄線を延伸(南北走廊)する路線で、この計画に伴い当駅での貨物取り扱いが中止され、貨物列車が廃止された。 現在、旅客用ホームの増設工事を進めているが、両線ともに建設スケジュールに遅延が発生している。 歴史
駅構造単式・島式ホーム4面7線の地上駅(橋上駅)。出口は14箇所ある[6]。 駅階層
駅周辺駅周辺で特筆すべきは香港コロシアムであろう。様々なコンサートが開催されることで有名な場所だが、この建物は線路上の人工地盤に構築されているのが特徴である。 駅を出てすぐの所に香港島とを結ぶ「海底隧道」(通称:紅隧)の入口がある。ここにはトンネルを通過して香港島と九龍側を直通するバス (過海巴士:Cross Harbour Bus)の乗場が設けられており、MTR東鉄線沿線の住民が香港島に向かう際によく利用されている。実際、地下鉄駅からやや距離のあるようなエリアまでもきめ細かく結ばれているため利便性は高い。このバス乗場(トンネル道路)を超えてすぐの所に立つ茶色い建物は香港理工大学である。 トンネルとは反対側の東側エリアにはいくつかの斎場とそれに関連した造花屋などがある。 そのエリアから離れた海に近いエリアは黄埔花園 (Whampoa Garden) と言い、李嘉誠率いるハチソン・ワンポアが開発したエリアである。ここは太古城と並んで日本人の多いエリアである。また新城電台というハチソングループのラジオ局もここにある。ここのシンボルは船の形をした建物である(黄埔号)。 路線バス
隣の駅
脚注
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