第22航空群(だいにじゅうにこうくうぐん、英称:Fleet Air Wing 22 )とは、海上自衛隊の航空集団隷下の航空部隊(航空群)の一つであり、大村航空基地(長崎県大村市)に配備されている。
群司令は海将補(二)をもって充てられている[1]。
沿革
- ※ 新編時の編成(司令部・第122航空隊・第123航空隊・第22支援整備隊・大村航空基地隊)
- 第122航空隊、第124航空隊、佐世保地方隊大村航空隊を廃止、統合し「第22航空隊」を新編。
- 呉地方隊小松島航空隊を編入し「第24航空隊」に改編。
- 小月航空基地の小月救難飛行隊が廃止となり、同隊所属のUH-60J救難ヘリコプターが大村航空基地に移転し「第72航空隊」を新編。
- 鹿屋航空基地の鹿屋救難飛行隊を編入し「第72航空隊鹿屋航空分遣隊」に改編。徳島航空基地の徳島救難飛行隊を編入し「第72航空隊徳島航空分遣隊」に改編。
- 2015年(平成27年)8月31日:第72航空隊徳島航空分遣隊が廃止[2]。
- 2018年(平成30年)
- 第22航空隊の第22列線整備隊、第72航空隊の第72列線整備隊と第22整備補給隊の第22検査隊を廃止、統合し第22整備補給隊に「第22機側整備隊」が新編[3]。
- 大村航空基地隊の警衛隊、運航隊地上救難班、管理隊車両班が統合され「大村航空警備隊」に改編[4]。
- 小松島航空基地隊の警衛班を航空警備班に改編。
- 4月2日:第72航空隊が廃止となり、第22航空隊に第224飛行隊及び鹿屋航空分遣隊を新編[3]。
- 2022年(令和04年)2月14日:大村航空基地所在の第22航空隊が保有するUH-60Jが除籍され、第224飛行隊を廃止[5]。
- 2023年(令和05年)
司令部編成
司令部は、大村航空基地に設置されている。
また、自衛艦隊#司令部の編成を参照。
部隊編成
- 第22航空隊(大村航空基地)
- 第24航空隊(小松島航空基地)
- 隊本部
- 第241飛行隊:SH-60J/SH-60K(コールサイン "SHADOW")
- 第241整備補給隊
- 小松島航空基地隊
- 小松島管理班
- 小松島航空警備班
- 小松島運航班
- 小松島通信班
- 小松島経理班
- 小松島厚生班
- 小松島衛生班
- 第22整備補給隊(大村航空基地)
- 隊本部
- 第22航空機整備隊
- 第22電子整備隊
- 第22武器整備隊
- 第22機側整備隊
- 第22補給隊
- 大村航空基地隊(大村航空基地)
- 隊本部
- 大村管理隊
- 大村航空警備隊
- 大村運航隊
- 大村経理隊
- 大村厚生隊
- 大村航空衛生隊
再編前の部隊編成
2008年(平成20年)3月25日以前の部隊編成(航空部隊のみ)を下記に示す。
- 第122航空隊(大村航空基地)
- 隊本部
- 第122飛行隊:SH-60J(コールサイン "SNIPER")
- 第122列線整備隊
- 第124航空隊(大村航空基地)
- 隊本部
- 第124飛行隊:SH-60J(コールサイン "GANNET")
- 第124列線整備隊
主要幹部
官職名 |
階級 |
氏名 |
補職発令日 |
前職
|
第22航空群司令 |
海将補 |
鈴木克哉 |
2022年08月01日 |
海上幕僚監部人事教育部人事計画課長
|
首席幕僚 |
1等海佐 |
柏村茂樹 |
2023年08月01日 |
第22航空隊司令
|
第22航空隊司令 |
1等海佐 |
山口大輔 |
2023年08月01日 |
海上幕僚監部防衛部防衛課防衛班長
|
第24航空隊司令 |
1等海佐 |
黒田純平 |
2023年08月21日 |
第51航空隊訓練指導隊長
|
第22整備補給隊司令 |
1等海佐 |
石田良太 |
2024年04月01日 |
情報本部勤務
|
大村航空基地隊司令 |
1等海佐 |
児玉浩光 |
2023年12月22日 |
第21航空隊副長
|
歴代の第22航空群司令
(特記ない限り海将補)
代 |
氏名 |
在職期間 |
出身校・期 |
前職 |
後職 |
備考
|
01 |
今道周太 |
1987.12.1 - 1989.6.29 |
成蹊大・ 9期幹候 |
鹿屋教育航空群司令 |
退職 |
|
02 |
武内秀郎 |
1989.6.30 - 1990.7.8 |
早大・ 9期幹候 |
海上自衛隊幹部学校副校長 兼 企画部長 |
|
03 |
新井春雄 |
1990.7.9 - 1992.6.15 |
防大6期 |
大湊航空隊司令 |
舞鶴地方総監部幕僚長 |
就任時1等海佐 1990.12.15 海将補昇任
|
04 |
島 信行 |
1992.6.16 - 1994.3.31 |
15期幹候 |
海上幕僚監部調査部通信課長 |
退職 |
就任時1等海佐 1993.3.24 海将補昇任
|
05 |
織田 勝 |
1994.4.1 - 1995.3.22 |
防大8期 |
教育航空集団司令部幕僚長 |
第21航空群司令 |
|
06 |
清水幸夫 |
1995.3.23 - 1996.6.30 |
防大7期 |
海上自衛隊第3術科学校長 |
退職 |
|
07 |
小串 茂 |
1996.7.1 - 1998.12.7 |
防大13期 |
第31航空群司令部首席幕僚 |
佐世保地方総監部幕僚長 |
|
08 |
柳田 晃 |
1998.12.8 - 2001.3.26 |
防大12期 |
第51航空隊司令 |
退職 |
|
09 |
小豆野実 |
2001.3.27 - 2003.3.26 |
防大16期 |
海上自衛隊幹部学校図演装置運用課長 |
海上幕僚監部監察官 |
|
10 |
植月政則 |
2003.3.27 - 2005.7.27 |
防大18期 |
第51航空隊司令 |
海上自衛隊幹部学校副校長 |
|
11 |
鮒田英一 |
2005.7.28 - 2007.3.27 |
東大・ 31期幹候 |
統合幕僚会議事務局第5幕僚室 |
舞鶴地方総監部幕僚長 |
|
12 |
山本敏弘 |
2007.3.28 - 2008.11.30 |
防大22期 |
第51航空隊司令 |
第21航空群司令 |
|
13 |
中田芳基 |
2008.12.1 - 2010.7.25 |
防大24期 |
海上幕僚監部人事教育部教育課長 |
情報本部情報官 |
|
14 |
渡邊剛次郎 |
2010.7.26 - 2012.3.29 |
防大29期 |
海上幕僚監部防衛部防衛課長 |
海上幕僚監部総務部副部長 |
|
15 |
日向綿次郎 |
2012.3.30 - 2013.8.21 |
防大24期 |
教育航空集団司令部幕僚長 |
第21航空群司令 |
|
16 |
西 成人 |
2013.8.22 - 2015.8.3 |
防大30期 |
統合幕僚監部防衛計画部防衛課長 |
海上幕僚監部監察官 |
|
17 |
大町克士 |
2015.8.4 - 2018.3.26 |
防大34期 |
海上幕僚監部防衛部防衛課長 |
海上自衛隊幹部学校副校長 |
|
18 |
岡田真典 |
2018.3.27 - 2020.8.24 |
防大30期 |
開発隊群司令 |
退職 |
|
19 |
國見泰寛 |
2020.8.25 - 2022.7.31 |
防大35期 |
海上幕僚監部総務部副部長 |
統合幕僚監部報道官 |
|
20 |
鈴木克哉 |
2022.8.1 - |
防大40期 |
海上幕僚監部人事教育部人事計画課長 |
|
|
脚注
- ^ “自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)第18条の5”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局 (2019年8月30日). 2020年1月4日閲覧。
- ^ 第224飛行隊(大村)紹介
- ^ a b 第22航空隊指揮官便り
- ^ 大村航空基地HP 大村航空基地隊ニュース
- ^ 海上自衛隊 第22航空群 [@JMSDF_22aw] (2022年3月4日). "令和4年2月14日に大村航空基地 所在の第22航空隊が保有するUH-60Jが除籍され、第224飛行隊が解隊されました。". X(旧Twitter)より2022年3月4日閲覧。
- ^ 海上自衛隊 第22航空群 [@JMSDF_22aw] (2023年4月5日). "第22航空群最後のUHー60Jの除籍式を行ったばい!". X(旧Twitter)より2023年4月7日閲覧。
- ^ 第22航空隊の概要
- ^ 「24空で成人祝賀会・SH60K哨戒ヘリ運用体制も完了」朝雲新聞(2023年2月23日付)
外部リンク
海上自衛隊 Japan Maritime Self-Defense Force |
---|
幕僚機関 | | |
---|
主要部隊 |
|
---|
主要機関 |
|
---|
主要基地 | |
---|
歴史・伝統 |
|
---|
その他 | |
---|
|