笠木伸英
笠木 伸英(かさぎ のぶひで、1947年5月8日 - 2015年7月29日)は、日本の熱工学者[1]。東京大学名誉教授。 元日本学術会議会員(2005年から。2011年から同連携会員)。元独立行政法人科学技術振興機構上席フェロー。 人物・経歴1947年、北海道生まれ。1966年、東京都立新宿高等学校を卒業後、東京大学理科一類入学、1971年[注釈 1]、同大学工学部舶用機械工学科卒業。1976年、同大学院工学系研究科修了。学位論文は「体積力を伴う乱流境界層の輸送機構に関する研究」(指導教授は、平田賢)[2]。大学院修了後、ただちに同大学講師に任用され、1977年東京大学工学部助教授、1990年同教授を歴任、2012年に定年により退官するとともに、同大学名誉教授に称号授与される。 この間、熱工学など多くの分野で精力的に研究を推し進め、熱流体分野では、乱流の熱・物質輸送機構の解明、工学的モデリングなどに成果を挙げ、これにより制御システムの開発を理論と実験の両面から可能ならしめた。また、エネルギー工学においてもマイクロガスタービンを中心とする分散エネルギーシステムのためのエネルギー解析、固体酸化物形燃料電池の電極反応の詳細解析などに成果を挙げた。 年表1971年 東京大学工学部舶用機械工学科卒業 1976年 東京大学工学部講師 1977年 東京大学助教授 1990年 東京大学教授 1997年 日本流体力学会[3]会長 2006年 日本機械学会会長 2010年 日本伝熱学会[4]会長 2010年 Assembly for International Heat Transfer Conferences 副会長(2010.8-2014.8) 2011年 International Centre for Heat and Mass Transfer 副会長(2011-2014) 2012年 東京大学名誉教授 表彰
脚注注釈出典
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