福田宏 (工学者)
福田 宏(ふくだ ひろし、1961年 - )は、日本の工学者(色彩情報処理・三体問題・離散幾何学)、プログラマ。学位は工学博士(筑波大学・1989年)。北里大学一般教育部教授・大学院医療系研究科教授。 来歴生い立ち1961年に東京都新宿区にて生まれた[1]。電気通信大学に進学し、電気通信学部物理工学科にて学んだ[1]。1984年に大学を卒業すると、筑波大学の大学院に進学した[1]。工学研究科物理工学専攻にて研究を進め、1989年に博士課程を修了した[1]。このとき、工学博士の学位を取得した[1]。 学位論文の名は「低エネルギーイオン・原子衝突の理論的研究」。[2] 大学院修了後、科学技術庁の基礎科学特別研究員として、理化学研究所にて勤務する[1]。 研究者として1991年、静岡県立大学に採用され、経営情報学部経営情報学科の助手として着任した[1]。以来、同学科にて講師、助教授、准教授を務めた[1]。また、静岡県立大学大学院では、経営情報学研究科経営情報学専攻の講師、助教授、准教授も兼務した。2008年、北里大学に転じ、一般教育部基礎教育センターの准教授に就任した[1][3][4]。また、翌年より、同大学の大学院にて医療系研究科医療工学群の准教授を兼務している[1][3][5]。 研究専門は物理工学や情報工学であり、色彩情報処理、三体問題、離散幾何学といった分野を研究している[6]。だが、自身の研究について「計算機を道具として工学・理学]諸問題に取り組んでいきたい」[6]と述べるなど、工学から理学にかけて広い範囲をターゲットとしており、著書も情報工学関連だけにとどまらず理学や数学関連の書籍も上梓している。 具体的には色彩、図形、画像などの情報処理を研究しており、色彩情報処理については色覚のシミュレーションや特性の測定といった研究に従事している[3]。色覚に関する検査方法やシステムにおいて、複数件の特許を有する[7][8][9]。図形情報処理については、タイリング、アイソヘドラル、再帰曲線、ゴスパー曲線などが主たるテーマとしている[3]。画像情報処理については、リモートセンシングの研究に取り組んでおり、村上篤司、植松正吾、勝矢光昭らとともに「静岡リモートセンシンググループ」に参画し、地球観測衛星からのデータに対して多次元画像処理や統計処理を施すことで、他の研究に資することを目指した[10][11]。 また、多体問題の中でも三体問題の数理を研究している。日本の準天頂衛星システム計画をはじめ準天頂衛星で用いられる8の字軌道についての研究や、コレオグラフィーについての研究を行っている[3]。 また、ソフトウェア作家としての顔も持ち、自作のソフトウェアの一部はベクターのウェブサイトにて公開している[12][13]。 略歴
賞歴
著作共著
翻訳
脚注
関連項目外部リンク
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