福星寺館
福星寺館(ふくしょうじやかた)は、千葉県四街道市吉岡にあった日本の城。1983年(昭和58年)4月15日付けで四街道市指定史跡[1]。 概要中世期に臼井氏の一族・吉岡氏が居城し、同じく四街道所縁の臼井氏一族山梨氏、蕨氏、中台氏、小名木氏らと共に千葉荘山梨郷周辺(現在の四街道市南部)を治めていたと言われている。『千学集抜粋』にも、天文19年(1550年)に行われた妙見宮の遷宮の際、千葉親胤の参詣に従った臼井の一門の中に吉岡氏、山梨氏、蕨氏が挙げられている[2]。 曲輪内の福星寺は、元和2年(1616年)の開基で、廃城後に建てられたものである。 同じ吉岡氏の居城と言われる木出城と関係の深い城である。木出城は谷津田を1つ越えた南約1キロメートルの地点にある[3]。 構造東西・南北ともに約120メートルの単郭構造である。土塁は、郭内から比高3メートル前後と大規模であり、土塁と空堀が切れる箇所が3箇所ある。このうち南辺は、枡形状に空堀が屈曲し、外側にかざし状の土塁が存在することから、この部分が虎口と考えられている。土塁・空堀とも保存状態は良好で、ほぼ完全な形で残っている。 アクセス脚注
|