神前神社 (半田市)
神前神社(かみさき じんじゃ)は、愛知県半田市亀崎町2丁目92番地にある神社。社格は旧県社であり、地元では県社(けんしゃ)と呼ばれて親しまれている。祭礼として亀崎潮干祭を開催している。 東海地方では数少ない「子供の神様」を祀ることで知られ、七五三の時は大いに賑わう。6月には井戸を覗いて虫封じをする神事の「虫封祭」が挙行される。 祭神歴史社伝によれば、神武天皇は東征の途中に伊勢国から船でこの地に上陸した[1]。この逸話による神嵜(かんざき)が亀崎(かめざき)という地名の語源とされる[1]。上陸地点は天神洲(てんじんす)と名付けられ、小祠を建てて産土神として崇敬されたのが本社の創始である[1]。 慶長17年(1612年)、神武天皇が使ったという伝承のある井戸がある現在地に遷宮した。この井戸は「神の井」と呼ばれ、拝殿の裏に残っている。現在の境内は高台にあり、強風や大波の被害を受けにくいとされる[1]。 当初は神前天神と称していたが、やがて亀崎神社に改称した。1871年(明治4年)、近代社格制度による郷社に列せられた。1885年(明治18年)には亀崎神社から神前神社に改称し、県社に昇格した。太平洋戦争後には近代社格制度が廃止されたが、現在でも神前神社は県社の名称で親しまれている[1]。 境内主な建物
ギャラリー(画像集)
祭礼毎年5月3日・4日には亀崎潮干祭を開催している。室町時代の応仁・文明年間の頃に初開催されたとされる山車まつりであり、山車の海浜曳き下ろしなどの行事で知られる。 1980年(昭和55年)には「亀崎潮干祭の山車5台」が愛知県有形民俗文化財に指定された。2006年(平成18年)には「亀崎潮干祭の山車行事」が国の重要無形民俗文化財に指定された。2016年(平成28年)には亀崎潮干祭が「山・鉾・屋台行事」の構成遺産としてユネスコの無形文化遺産に登録された[2][3]。 文化財半田市指定文化財年間行事
現地情報所在地交通アクセス脚注外部リンク |