硬石山

硬石山
硬石山 (2004年12月撮影)
標高 371 m
所在地 日本の旗 日本
北海道札幌市南区
位置 北緯42度58分17秒 東経141度19分12秒 / 北緯42.97139度 東経141.32000度 / 42.97139; 141.32000座標: 北緯42度58分17秒 東経141度19分12秒 / 北緯42.97139度 東経141.32000度 / 42.97139; 141.32000
プロジェクト 山
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硬石山(かたいしやま、こうせきやま)は、北海道札幌市南区にあるである。

札幌の南郊外にあって、明治時代から札幌硬石という石材を産出した。現在は切込砕石(道路路盤用やコンクリートに混ぜて骨材にするためのもの)が主として生産され、石垣や護岸に用いられる自然石も生産されている。

標高371.0メートルとされるが、これは三角点のある東峰の高さである。中央峰はより高く397メートル、西峰は353メートルである[1]

「かたいしやま」の名称は周辺一帯の住所としても用いられている[2]。一方、じょうてつバスの停留所名は「こうせきやま」である[3]

地形

後志山地の東の端にあって、ほぼ独立した山塊をなす。豊平川の屈曲部にあたり、この川が山の南と東を縁取る。南面では絶壁が川に面する。北には南の沢川が流れている。北、東、南の三面の麓は平地で、主に住宅地として利用されている。山の東側は採石場で、階段状に山が切り取られている。山体は、新生代第三紀中新世末に地下からあがってきたマグマデイサイトになったものである。

歴史と山の利用

硬石山での採石は、1872年(明治5年)にさかのぼる[4]。新しく北海道の首府として建設が始まった札幌に石材を供給するために、大岡助右衛門が採石を始めたのが始まりである。対岸の穴の沢で札幌軟石が発見されると、札幌硬石として区別された。これが硬石山の名の由来である。主に建物の土台など強度を要するところに札幌硬石、壁などの飾り石に札幌軟石が使い分けられて盛んに用いられた。事業ははじめ開拓使の官営であったが、後に民間が払い下げを受けた。

一般的に登る山ではない。南側、豊平川対岸の河川敷には豊平川緑地があり、圧倒的な高度をもってそそり立つ硬石山の岩壁を眺めることができる。

2022年(令和4年)9月下旬以降、硬石山一帯でヒグマの出没が相次いだ[5]。このことから北海道は同年10月7日から硬石山一帯に初めてヒグマ注意報が発出(注意報等の制度は同年より北海道庁が始めたもの)。同年10月6日に解除[6]

ギャラリー

脚注

  1. ^ 今村朋信「札幌の山・50峰」『札幌の山々』
  2. ^ 札幌市 - 現町名一覧/南区
  3. ^ じょうてつバス 停留所
  4. ^ 「札幌の山・峠 - 南区」『札幌地名考』
  5. ^ 札幌でヒグマ1頭駆除 9月下旬から目撃相次いだ個体と同一”. 毎日新聞 (2023年10月18日). 2023年9月23日閲覧。
  6. ^ 北海道ヒグマ注意報等について”. 北海道自然環境局 (2023年). 2023年9月22日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク