矢沢駅
矢沢駅(やさわえき)は、かつて岩手県花巻市矢沢にあった日本国有鉄道(国鉄)釜石線の駅(廃駅)である。 歴史花巻と釜石を鉄道連絡することを目指して建設された岩手軽便鉄道により、その最初の開業区間の一部として1913年(大正2年)10月25日に開業した。当初は762 mm特殊狭軌の軽便鉄道であった。1936年(昭和11年)8月1日に国有化されて国鉄の駅となり、その後は国鉄標準の1,067 mm軌間への改軌工事が進められた。1943年(昭和18年)9月20日から1,067 mm軌間での運行が開始されている。 1982年開通の東北新幹線が当駅から約500m東寄りで釜石線と交差し、この地点に接続駅として新花巻駅を設置することになったため、代替として1985年(昭和60年)3月13日限りで廃止された。 なお、『国鉄監修 時刻表』1985年3月号(日本交通公社出版事業局=現:JTBパブリッシング)では、「釜石線矢沢駅を移転して新花巻駅に改称します」と実際の手続き(矢沢駅の廃止と新花巻駅の開設)とは異なる記述がされていた。 年表
駅構造地上駅で、当初は2面2線の相対式ホームを持つ列車交換可能な有人駅であったが、末期は1面1線の単式ホームのみに縮小され、無人駅となっていた。 駅周辺周辺は矢沢集落となっている。 駅跡駅のあった箇所は、交換施設を棒線化した名残で現在も線路が不自然に緩く短いS字形にカーブをしている。花巻方へ見ると、線路がまず右にカーブして、その先また左(元の直線)に戻る。矢沢駅のホームがあったため、隣の道路も左に膨らんでいる。 隣の駅脚注参考文献関連項目 |