真昼の死闘
『真昼の死闘』(まひるのしとう、原題:Two Mules for Sister Sara)は、ドン・シーゲル監督、1970年公開のアメリカ合衆国・メキシコ合作の映画。主演はシャーリー・マクレーンとクリント・イーストウッド。ハリウッドで製作された西部劇であるが、フランス第二帝政によるメキシコ出兵時代(1861年 - 1867年)を舞台とし、西部劇よりはマカロニ・ウェスタンの色合いを感じさせる作品である。 シーゲルとイーストウッドは公開後に『白い肌の異常な夜』『ダーティハリー』など5つの作品でコンビを組み、師弟関係ともいえる間柄となる。 あらすじ流れ者のホーガンは、三人組の男に襲われていた尼僧のサラを成り行きで助ける。ホーガンは、付近を通りかかったフランス軍にサラを預けようとするが、彼女は革命派の一員として活動してフランス軍に追われていたため、ホーガンは身を隠してフランス軍をやり過ごす。ゲリラとともにフランス軍の駐屯地から金品を奪う計画を立てていたホーガンは、サラが駐屯地近くの教会の尼僧だと知り、彼女を連れてゲリラのアジトに向かう。二人は近くの集落でフランス軍がいることを知り、サラが情報収集のためにフランス軍と接触するが、そこで危篤状態の大佐の最期を看取るように頼まれる。しかし、その大佐はサラと面識がある人物だったため、彼女は大佐が死んだ後に慌ててその場を逃げ出した。 弾薬を積んだフランス軍の列車が進行していることを知った二人は、先回りして鉄橋を爆破しようとするが、途中でインディアンに襲われたホーガンが負傷する。襲ってきたインディアンはキリスト教を信仰していたため、サラは自らを楯にしてホーガンの命を救い、彼に指示されて傷の手当てを行う。手当てを終えた二人は鉄橋に到着し、ダイナマイトで鉄橋を列車ごと爆破しようとする。負傷したホーガンは、代わりに鉄橋に登ってダイナマイトを設置するようにサラに頼むが、彼女が拒否したため問答となるが、渋る彼女に強引に鉄橋を登らせてダイナマイトを設置させる。二人は列車ごと鉄橋を爆破することに成功し、岩山に潜伏するゲリラのベルトラン大佐と合流する。ホーガンは、サラから「パリ祭の日には駐屯地の警備が手薄になる」という情報を聞き、その日に駐屯地を襲撃しようと提案し、サラの持つ金品を元にダイナマイトを集める。 ホーガンたちは駐屯地に到着するが、列車を爆破された影響で警備は厳重になっており、ベルトランは攻撃を中止しようとする。サラは、駐屯地に通じる地下道がある建物にホーガンたちを案内するが、そこは売春宿となっており、サラは尼僧ではなく売春宿で働く娼婦であることが判明する。ホーガンたちは地下道を通って駐屯地の地下牢に到着するが、地上への出口は施錠されており浸入できず、サラは「自分をフランス軍に引き渡して地下牢に入れさせる」と提案し、ホーガンがその役目を引き受ける。ホーガンはサラを連れて駐屯地に向かい、手配犯のサラを捕まえたことでルクレール将軍から歓待を受ける。やがて、駐屯地に仕掛けた爆弾が爆発し、ホーガンはルクレールを射殺して金庫を奪い、ベルトランたちはフランス軍に攻撃を仕掛けて駐屯地を占領する。金庫を手に入れたホーガンは、互いに惹かれ合っていたサラを連れて旅立つ。 キャスト
スタッフ
スタッフ
脚注
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