百奇繚乱の館
『百奇繚乱の館』(ひゃっきりょうらんのやかた)は、アストロノーツ・シリウスから2017年7月28日に発売されたアダルトゲームである。 本作は「古典的な館もの」を目指して開発された[1]。 あらすじ大学で民俗学を学ぶ主人公・青山芳人は、行方不明のゼミの教官を探すためにある山に行った。芳人は道に迷った末、旧華族の資産家・神門家の豪邸にたどり着く。神門家では次期当主を決めるための儀式「影供の儀」を控えていたため、次期当主候補やその関係者が既に館に来ていた。 登場人物
神門家
「影供の儀」参加者
使用人
開発アストロノーツの桐生タツヒコは、Game Headlineとのインタビューの中で、「M&M原画による館ものが複数開発される中で『こうしてみたい』というアイデアが集まってきたので、そろそろ良いと思って開発した」と開発のきっかけについて述べている[2]。 桐生は本作を開発した意図について、「館ものは本来アダルトゲームが得意とするジャンルであり、スタッフの多くも往年のアダルトゲームを好んでいたため、『18禁だからこそできる館もの』を意識して淫靡さと背徳性を出せるよう努力した」と話している[2]。 キャラクター設定メインヒロインの莉理香は、登場人物たちの中において特殊な立ち位置のキャラクターとして設定され、莉理香のキャラクター性はM&Mが描いてきた少女のうち、特にユーザーからの評価が高いところを現代的にアレンジする形でつくられた[2]。 絢は妖艶な雰囲気を持つ「大人と娘の間にいるお姉さん」として設定された[2]。 百合は館と神門家の異常性をわかりやすく表現するために作られたキャラクターであり、典型的な「高飛車なお嬢様」と設定されている[2]。 史華は当初、厳格で威圧的な女性と設定されていたが、原画家のM&Mが提出したデザイン画を見た桐生が史華のイメージに合うと考えた結果、現在の姿に変更された[2]。 システム「古典的な館もの」を目指して作られた本作は、マップ画面で移動場所を選択して物語を進めるタイプのアドベンチャーゲームとして設計された。桐生はGame Headlineとのインタビューの中で、「一通りのメインルートを進めるのはそこまで難しくないが、すべてのイベントやサブルートを見ようとすると少し大変なぐらい」の難易度に調整したと述べている[2]。 また、CGで描かれている状況を分かりやすくするため、『聖エステラ学院の七人の魔女』同様、CGモードで台詞が表示される仕組みがとられた[2]。 広報活動2016年3月29日に発売した『ダンジョン オブ レガリアス〜背徳の都イシュガリア〜』同様、本作の公式ホームページは携帯端末にも対応したデザインが施された[3]。 スタッフ
反響売り上げアストロノーツ・シリウスの担当者はGame Headlineの取材に対して、公式ホームページをスマートフォンでも見やすくしたことによる流入効果などについては、「対応していないページでもスマートフォンでも表示されることもあり、違いはほぼなかった」と述べており、スマートフォンに対応したウェブサイトを作成するには多大な労力を要するなどの理由により、同年11月24日に姉妹ブランドであるアストロノーツ・コメットから発売された『艶花サクラメント -性なる御技と悪霊憑きの少女たち-』は通常のパソコン向けの表示方法をとることを明らかにした[3]。 脚注
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