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疋
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疋
疋
(ひき/ひつ/き・
匹
)
布
帛
2
反
(
端
)分を指す単位。古代
中国
において使われた長さの単位
両
(=40
尺
)が転じたものという。古代
中国
では1匹=約9.4m。
鎌倉時代
から
江戸時代
にかけて用いられた
銭貨
の数え方(
通貨単位
ではない)で、100疋をもって1
貫
とした(この方式によると1疋=10銭(
文
)となるが、疋と銭(文)を併用する慣例はなかったとされている)。また、初期の頃には1疋に換算する銭貨の数は定まっておらず、『
徒然草
』には1疋=30文とされている。1疋=10銭(文)とされたのは
犬追物
に使う
犬
1疋(匹)の値段が10銭(文)だったからという伝説がある(『
奇異雑談集
』・『
貞丈雑記
』など)。
過去に用いられた、金貨の数え方。(上記の銭貨の数え方とは別)。金1分が100疋。戦前頃まで、皇室関係の寄付の記載などに用いられた。円貨では1疋(匹)は2厘5毛
[
1
]
[
2
]
。
匹
とは
助数詞
のひとつで、動物を数える単位。現在では一般的に「
匹
」を用いるのがほとんどであるが、古くは「疋」も用いられていた。
脚注
^
~江戸時代の庶民のお金~銭(三島市)
^
山岸徳平『書誌学序説』岩波書店、1977年、68頁。
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