田貫湖
田貫湖(たぬきこ)は、静岡県富士宮市にある湖。断層活動により隆起した古富士泥流の窪地を拡大させて形成された人造湖で、富士山の西麓・朝霧高原の一角に位置する。周囲は約3.3km[1]。 歴史20000年ほど前の富士山の山体崩壊で発生した岩屑なだれ(田貫湖岩屑なだれ)が天子山地に行く手を塞がれ土石が台地となり、台地は水はけが悪く沼や湿地が生まれた[2][3]。 元々は狸沼あるいは田貫沼と呼ばれていた小さな沼地であったが、1923年に発生した関東大震災の影響で、周辺の水の供給を賄っていた芝川の水量が減少したことから、農業用水を確保するために1935年(昭和10年)から狸沼に堤防を建設し始め、沼を人工的に拡張。これにより706,000m3の貯水ができる人造湖となった。その後も水の需要増加に応じて堤防の拡張工事を行い、東西1km、南北0.5kmの大きさになり、貯水量が1,200,000m3にまで増えた。 観光湖の周辺は自然と触れ合える場所として整備され、自転車で湖を一周することができる道路のほか、宿泊施設やキャンプ場、レストハウスなどがある。長者ヶ岳への登山道も整備されている。 周辺にはボート乗り場があり、ヘラブナ釣りも盛んに行われている。北岸では4月中旬から5月中旬に多くのレンゲツツジ・ヤマツツジが姿を見せる。各種の野鳥やホタルの観測スポットとしても知られる。レンタル自転車があり、湖を一周20分から30分ぐらいで楽しむことができる。 田貫湖は富士山の大沢崩れのほぼ正面方向にあたり、富士山の険しい山容を望める適地である。 4月20日と8月20日頃の天気の良い早朝に、湖畔にある休暇村富士の正面からダイヤモンド富士を見ることができ、多くのカメラマンで賑わう。キャンプ場も設けられているため、キャンプを間に入れた富士山観光も可能である。 設備
1km以内に下記設備もある。
アクセス
脚注
関連項目
外部リンク
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