田中宏和運動
田中宏和運動(たなかひろかずうんどう)は、日本全国の「田中宏和(たなかひろかず)」および同音異字の人物を集める社会運動。運動の発起人は田中宏和[注 1]。 2023年現在、ギネス記録挑戦や一般社団法人の設立、メディア出演など多種多様な活動を行っている。 歴史1994年、奈良県立桜井商業高等学校の田中宏和がプロ野球ドラフト会議で近鉄バファローズから1位指名を受けてプロ野球選手となったことをきっかけに、大手広告代理店電通に勤めている田中宏和が同姓同名探しを始めたことが原点[1][2][3]。 2002年、『ほぼ日刊イトイ新聞』でこの運動が紹介された[4]ことがきっかけで、徐々に知名度を増す[5]。 2009年には作詞:田中宏和(発起人)、作曲:田中宏和(作曲家)によるテーマソング「田中宏和のうた」が制作される。歌唱は田中宏和(11人)[6]。その後、TBSテレビ『新知識階級 クマグス』に取り上げられたことで大きく知名度を上げ、2010年には同姓同名14人の共著『田中宏和さん』を出版した[7]。 2011年、67人の同姓同名の「田中宏和」を集めてギネス記録を目指したが、米国の実業家マーサ・スチュワートがテレビ番組の企画で2005年に164人の「マーサ・スチュワート」を集めていたことが判明。「マーサ・スチュワート」の記録が登録され、「田中宏和」のギネス記録登録はならなかった[1][8]。 2014年、「同姓同名による新しいコミュニティーの創造」を目的とする「一般社団法人田中宏和の会」が設立され、運動の発起人でもある「田中宏和」が代表理事に就任する[9]。 2017年、「漢字表記による同姓同名の人物」によるギネス記録を目指して再挑戦した。しかし、ギネス本部から漢字表記は国籍が限られるため認められないとの通知を受け、集まった人数も87人で「マーサ・スチュワート」の記録に及ばなかった[1][10][11][12]。 その後は2度目のギネス挑戦失敗を受けて、同音異字の「タナカヒロカズ」(田中浩和、田仲博一、太中絋一、多名賀弘和、他中博和、多仲弘和など)に拡大した交流活動も併せて行うこととし、二刀流で活動を展開している[10]。2021年9月現在、全国で155人の「田中宏和」が参加を表明している[13]。 2022年3月7日、テレビ朝日の『激レアさんを連れてきた。』に「ほぼ幹事の田中宏和」が出演した。2022年6月4日、田中尋和が176人目のメンバーとして加入したことにより、「田中宏和運動」から「タナカヒロカズ運動」へと拡大。 2022年10月29日、3度目の挑戦で渋谷に178人の「タナカヒロカズ」が集合し、ギネス記録認定を達成した[14][15]。 2023年2月4日、セルビアで行われたイベントにおいて、「ミリツァ・ヨバノビッチ」(Milica Jovanovic)の同姓同名が256人集結し、ギネス世界記録に認定された。これにより、前述の田中宏和が保有していた世界記録は98日で破られることになった[16][17]。 備考日本で最も同姓同名の多い名前は、1990年代後半の姓氏研究家による調査では「田中実」、1986年の明治生命による調査では「佐藤和子」であるとされる[18]。また、この運動に先立つ同姓同名の集合としては、1951年に同姓同名の著名人の「伊藤武雄」5人が集まって撮影した写真が残されている[19]。 活動のきっかけとなったプロ野球選手の田中宏和は、のちに「ピッチャーのタナカヒロカズ」として活動に参加している[20]。 ロゴマーク「田中宏禾口」(「口」の上に「S」が重なっている。Sは英語で複数形)。年賀状やTシャツなどに使われる。 テーマソング「田中宏和のうた」 脚注注釈
出典
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