熊野磨崖仏熊野磨崖仏(くまのまがいぶつ)は、大分県豊後高田市にある平安時代後期の磨崖仏。磨崖仏としては日本国内最大級のものである[1]。国の重要文化財(1964年5月26日指定)及び史跡(1955年2月15日指定)に指定されている。 概要熊野磨崖仏への入り口は、豊後高田市田染の田原山(鋸山)山麓にある今熊野山胎蔵寺(いまくまのさんたいぞうじ)である。この寺の脇から急な山道を300メートルほど分け入ると、鬼が一夜にして積み上げたという伝説が残る自然石を乱積にした石段に達する。この急峻な石段を登ると左手が開け、岩壁に刻まれた2体の巨大な磨崖仏が現れる。磨崖仏の作者は不明だが、六郷山寺院の本尊寺宝等の記載もある安貞の目録には、深明如来の作とされている。実態は不明だが、磨崖仏の裏手には仏師が籠もったとされる洞窟(御所帯場と呼ばれる)などが存在する。 また、石段を登りきると熊野神社がある。
文化財重要文化財(国指定)
史跡(国指定)
脚注
関連項目外部リンク座標: 北緯33度28分41.1秒 東経131度31分32.3秒 / 北緯33.478083度 東経131.525639度 |