炎の導火線
『炎の導火線』(ほのおのどうかせん、原題:Van Halen)は、ヴァン・ヘイレンのデビュー・アルバム。 解説レコーディングはスタジオライブに近く、ほぼ全曲一発録りだったという。 多くの楽曲で炸裂した、エドワード・ヴァン・ヘイレンのライト・ハンド奏法は広く知れ渡った[2]。インストゥルメンタル「暗闇の爆撃」は、エディが個人練習で弾いていたフレーズを、プロデューサーのテッド・テンプルマンがたまたま耳にして、レコーディングすることになったという秘話があり、2009年に『Guitar World』誌が選出した50グレイテスト・ギター・ソロで2位にランク・イン[3]。 「悪魔のハイウェイ」は、後に『リトル★ニッキー』(2000年公開)等の映画のサウンドトラックに使用された。「ユー・リアリー・ガット・ミー」は、キンクスが1964年に大ヒットさせた楽曲のカヴァー。「アイス・クリーム・マン」は、ブルース・ミュージシャンのジョン・ブリムのカヴァーで、後にデイヴィッド・リー・ロスがソロ名義で発表したカヴァー・アルバム『ダイアモンド・デイヴ』(2003年)でも再演されている。 アルバムは全米19位に達し、先行シングル「ユー・リアリー・ガット・ミー」は全米36位、セカンド・シングル「悪魔のハイウェイ」は84位に達した。本作はロング・セラーとなり、1996年の時点で本国アメリカでの売り上げが1000万枚を超え、RIAAによりダイアモンド・ディスクに認定された。 『ローリング・ストーン』誌が選んだ「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」と「オールタイム・ベスト・デビュー・アルバム100」に於いて、それぞれ292位[4]と27位[5]にランクイン。 収録曲特記なき楽曲はメンバー4人の共作。
参加ミュージシャン脚注
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