温故学会会館(おんこがっかいかいかん)は、東京都渋谷区東二丁目にある会館。公益社団法人温故学会により運営され、『群書類従』などの版木約2万枚の保存・展示を行っている。同会の事務所が会館の建物内にある。
概要
温故学会会館は、江戸時代後期の全盲の国学者・塙保己一が41年間をかけて、全国各地に散在していた貴重な書物を集め、校訂を加え、種類ごとに分けて編纂した文献集である『群書類従』[1] の版木を管理・保存する目的で、斉藤茂三郎(第2代温故学会理事長)が渋沢栄一、三井八郎右衛門ら各界の著名人に呼びかけ、全国からの協賛を得て建てられた。
沿革
文化財
- 重要文化財
-
- 群書類従版木17,244枚
- 江戸時代、1957年(昭和32年)2月19日、重要文化財指定(種別:歴史資料)。
- 登録有形文化財(建造物)
-
- 温故学会会館
- 1927年(昭和2年)建築、鉄筋コンクリート造2階建、建築面積187m2[2]。
- 登録年月日:2000年(平成12年)4月28日
- 種別:文化福祉
- 登録基準:造形の規範となっているもの
利用情報
- 開館時間/月曜~金曜日/午前9時~午後5時まで。
- 休館日/土・日・祝は問い合わせ必要。
- 観覧料/大人100円、小学生~中学生まで無料。
交通アクセス
- 鉄道
- 路線バス
ギャラリー
-
公道北側より見た概観(2015年6月撮影)
-
公道西側より見た概観(2015年6月撮影)
-
公道から玄関ポーチを見る(2015年6月撮影)
-
玄関左側の塙保己一の銅像(2015年6月撮影)
-
玄関ポーチを見る(2015年6月撮影)
-
玄関ホール(2015年6月撮影)
脚注
- ^ 斉藤政雄編著『塙保己一事暦研究-保己一に捧げた半世紀』社団法人 温故学会、2008年(平成20年)5月1日発行、社団法人 温故学会百周年記念出版、「保己一の版木を守って」1996年(平成8年)8月26~28日、NHKラジオ「人生読本」、296頁、2015年(平成27年)6月25日閲覧。
- ^ 温故学会会館 - 国指定文化財等データベース(文化庁)
参考文献
- 斉藤政雄編集『温故学会五十年史』社団法人 温故学会、1957年(昭和32年)5月5日発行、2015年(平成27年)6月25日閲覧。
- 斉藤政雄編著『塙保己一事暦研究 - 保己一に捧げた半世紀』社団法人 温故学会社百周年記念出版、2008年(平成20年)5月1日発行、2015年(平成27年)6月25日閲覧。
関連項目
外部リンク